第9話 原野商法
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るモノは有りませんから、何処からか核融合弾とそれを撃つ艦とその後勝手に掘られたりしないように駐留員が必要になります。
まあ駐在員はラインハルトの父さんを充てれば仕事を与えられますからね。
あと法務関係にキルヒアイスの父さんを充てればいいでしょう。
あとは艦船がないんだよなー。叔父さん達が軍人だから船かして貰えないかなー。
数日考え込んでハタト気がつきました、アーデルベルト叔父さんは少将で地方駐留艦隊の司令官をしてたのです。貴族が指揮している艦隊なら割合自由が利きますから。
それなら演習目的で射爆場代わりに惑星にミサイルや艦砲を撃って貰って、排水路と反応弾による極地氷河の融解が出来るのではないかと思うのですよね。
家族会議にかけて見ることにしました。
帝国暦478年4月1日
地球ならエイプリルフールのこの日、ファーレンハイト家の家族会議を行いました。
出席者は父アンスガー、母アリーヌ、伯父アーデルベルト、姉フェリシア、そして私です。
兄はイゼルローンにいるので不参加です。
「それでは、家族会議を行います」
「ラミィー、この会議は何を決めるのか?」
「今回は爺様が騙された星の有効活用について考えついたのです」
「あの不毛の星か」
「彼処に有るのは氷の下に有るレアメタルだがあれは掘れんぞ」
「叔父さん、そこはそこで手が有るんですよ」
「どんな手が有るんだい?」
「氷が厚ければ溶かせばいいのですよ」
「そう簡単にはいかんぞ」
「手が有るんですよ、叔父さんの艦隊の手助けが必要ですが」
「俺の艦隊?」
「そうです」
「あの惑星のレアメタルの鉱床は極地氷床4000m下に有ります」
「それは知ってるが、掘れないからな」
「惑星の地形図を見ると、極地は高く赤道付近は低いのです。
つまり極地の氷を溶かして赤道の低地へ流し込めば一気に解決するわけです」
「それは良いが、どうやって溶かすのか、それでどう流すのだい?」
「子供の遊びじゃないんだよ」
「いいえ、叔父さんの艦隊の対地演習を家の惑星でやって貰います。
極地のこの地点からこの地点をミサイルか艦砲で溝を掘ります。
その後、極地に持続性融合弾を叩き込んで、氷床を溶かします。
それにより一気に水が流れ出して鉱床が露呈するはずです」
「うむ、子供の考えだからな、そう旨く行くかどうか」
「兄さん、やってみる価値は有ると思うな」
「アーデルベルト本気か」
「どうせ、再来月演習を行うから、そのついでなら何とか出来ると思うよ」
「うむ、ラミィーは子供の頃から賢いからな」
「ダメ元でやってみるか」
「叔父さん宜しくおねがいします」
「ああ。ファーレンハイト家の積年の恨みを晴らす日が来るかもしれないな」
「
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