ハイスクールD×D 革新のリアン3
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リータがリアンの側付きから離れる気配はない。つまり、リアンはマリータから認められたということなのだろう。
マリータはリアンに何を見たのか。リアンは私たちに無い何かを持っている。それは、アジュカすらが理解できなかった術式なのか、それとも残虐性なのか、分からない。私には何もわからない。
「グレイフィア、私は、リアンのことを恐ろしいと思っている。実の弟だと言うのに」
「分からなくもないわ。私だって恐ろしいと思うことがあるわ。だけど、ミリキャスは懐いているし、今回の件はただ逆鱗に触れてしまっただけなのでは?」
「逆鱗か。それだけソーナさんのことが大事ならいいんだが、一時期仲が悪かっただろう?」
「ですが、マリータが盗撮したあの場を見る限りは完全に和解したようにも見えたでしょう」
「それは、確かにそうだ。あの初々しさは紛れもなく事実だ」
「あまり心配しなくてもよろしいのでは?まだ15なのですよ」
「それもそうか」
「その程度の浅い考えだからこそ私が仕えるに値しないのですよ、サーゼクス」
盗聴魔術をオフにしてつぶやく。
「ジオティクスもそうだけど、慈愛と甘さは全く別の物。それを理解できないからこそ先代のギルデイン様やリアン様に劣るのですよ。グレイフィアも同じですね。ミリキャスは既に私達の実験台になっているのに気が付いていないなんて。まあ、害はないですし、根っこの方の思想を調べるのは難しいですからね」
ミリキャスの教師役は既に私達の手のものに入れ替えてありますからね。ちゃんとした帝王学を今の内に刷り込んでおけば後々の行動が楽になりますから。
「ギルデイン様、貴方が望んだ悪魔の繁栄。ようやくその道筋が出来上がって参りました。この命にかけましても、必ずや叶えてみせます」
リアン様ならそれが出来る。腐った老害や身体と欲望だけが膨れ上がった我儘な餓鬼共を一掃し、次代の優秀な者を守ることが出来る。そして、リアン様が守った次代をソーナ様が育て上げることで再び繁栄する事ができる。
二人の仲を取り持ちつつ、甘い部分を補佐すれば十分に可能だ。やっと、ギルデイン様への恩返しが出来る。最下層の住民であった私を掬い上げてくれたギルデイン様に。
リアン様も私の思いを正確ではないにしろ理解をしている。その上で問題はないと私に各種技能や権限を与えてくださる。リアン様がアクションフェイズ、ソーナ様が購入フェイズなら、私はゲームの進行を円滑に進めるインストラクターだ。お二人とは目的そのものが違う。
私の場合、誰がゲームに勝利しても構わない。つまり、最終的に悪魔が繁栄するなら誰が指導者でもかまわない。現在のプレイヤーは3組。旧魔王派、現政権、そして仮称ではありますがリアン様達を新
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