ハイスクールD×D 革新のリアン3
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アンの言うとおり、限界に近いのでしょう。貧富の差は激しく、治めている家ごとに領民の社会保証はバラバラ、妙な視線で見られていると思えば襲われたこともあります。それほどまでに追い詰められた人や、希望を持てずに唯生きているだけの人も見てきました。それでも、多少でも混乱すればその人達の命が失われるかもしれないのです。私はその人達を見捨てられない」
多少は現実を見たようだな。それでも浅い部分だけだ。裏側はどっぷり漬かって戻れない所まで行って初めて分かることが多い世界だ。ソーナが見たのは表側からでも手を伸ばせる範囲だな。
「まあ、そこが変わっていないのは予想通りです。所でソーナ様、分かっておられますでしょうか?リアン様の案とソーナ様の案、両立は可能ですよ。リアン様は仕事量から何方かしか取れないように言っていますが、全然別の部分をご主張されてますので。言うなればアクションフェイズと購入フェイズ位の違いがあります」
あっ、余計なことを言うんじゃない。わざと対立するように誘導したのがバレるだろうが。
「……どういうことですか、リアン」
「……言わないと駄目か?」
「私が納得できるように説明してください。場合によっては2年も無駄に消費したことにもなるんですよ」
「いや、完全に無駄にはならないだろうけどよ」
「それを判断するのは私自身です。ほら、初心者へのインストのごとく説明しなさい」
これは完全に引き下がるつもりはなさそうだ。けど、言わないと駄目なのか?マリータに視線を向ければGOサインを出しやがるし。クソッ、なんでこんな目に合わないといけないんだよ。いいよ、言えば良いんだろう!!
「……惚れた女に裏の汚い世界なんて見せたくなかったから」
「……はい?」
「だから、惚れた女に純粋で綺麗なままでいてもらいたいと思うのはいけないことか!!」
絶対今のオレの顔は真っ赤になっている。前世を含めて女に告るのは初めてだからな。なんでこんな形で告らねばならないんだよ、ちくしょうめが。おいマリータ、笑いを我慢出来てないのが丸分かりだぞ。くそったれ。タバコと酒が欲しい、切実に。
「えっ、はっ、あぅ!?」
ソーナもようやく理解したのかオーバーヒートしている。落ち着くまで大分時間がかかった。落ち着いてもお互いに視線が微妙にずれている。ちらっと見たソーナは顔がまだ赤いし、多分オレも赤いだろう。そんなオレたちを無視するようにマリータは続ける。
「リアン様は結構繊細な方でして、あの日から数日気落ちしたままの上に2年経った今でも最後にプレイしたゲームを露骨に避けるようになったりと、見ていて楽しいんですが、今回の婚約の件は良い切欠だと思っております。お互いの目標と目的、手段、権限をすり合わせたパターンもリアン様は構
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