ペルソナ3
1780話
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り、矢筒を背に、弓を手に持っている。
「そう言えば、矢の方は大丈夫なのか?」
「……実は、ちょっと危なかったり」
まぁ、部活では矢を補充出来ないだろうしな。
もし部活以外で矢を使っているというのを知られれば、何に使ってるのかと言われる事になる。
そして現在の俺達が巻き込まれている現象について説明出来ない以上、疑われるのは間違いない。
そうならない為には、やっぱりこっちで矢を用意するしかない訳か。
しかも、月光館学園の弓道部が行かない店で買う必要がある。
何故なら、もしゆかりが矢を買い集めているというのを弓道部の連中に知られた場合、色々と不味い事になる為だ。
……やっぱりどこか裏組織と繋がりを持った方がいいのかもしれないな。
でないと、こっちにとって色々と面倒な事が多すぎる。
もしくは、消耗品の激しい弓ではなく俺の持っている銃を使うとか。
ただ、ゆかりが銃に対してはあまりいい感情を抱いていないようなんだよな。
まぁ、平和な日本で暮らしてきたのを考えれば、寧ろそれは普通なのかもしれないが。
「矢は……最悪自作とか出来ないか?」
ふと、今日この現象が始まるまで見ていた無人島で学生がサバイバル生活をするという奴で、矢を自作していたのを思い出してそう呟く。
だが、ゆかりはそんな俺の言葉を聞き、即座に首を横に振った。
「無茶言わないでよ。勿論適当な矢なら作れるかもしれないけど、影を相手に命懸けで戦うのに自分で矢を作るなんて、自殺行為でしかないわ。ちょっと手間が掛かっても、普通に他の店で買った方がいいと思う」
「……そうか。となると、今度弓道の備品を……ああ、ネットの通販を使うのもいいかもしれないな。残念ながら、俺はPC持ってないけど」
「それよ! ……ただ、買っても私の部屋に届けられるのはちょっと危ないから、アクセルの部屋に届けて貰う必要があるけど、大丈夫?」
「ああ、そっちは問題ない。……さて、話が決まったところでそろそろ行くか」
そう告げるとゆかりは頷き、俺達は影のゲートに身体を沈めていくのだった。
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