ペルソナ3
1780話
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をしなくても良さそうだな。
ここで手に入ったゴミは、塔で影と戦う時にちょっと使ってみるか。
向こうの注意くらいは逸らせるだろうし。
そんな風に考えながら、布団に横になる。
……独り寝ってのは、やっぱりちょっと寂しいな。
どうせなら凛とか綾子はW世界じゃなくてこっちの世界に来てくれればよかったのに。
いや、そうなるとW世界では俺が体験してきたのよりもかなり酷い流れになったか。
そんな風に考えながら、空間倉庫の中から漫画を取り出す。
それを適当に読んでいると時間が経ち……
「そろそろ、か」
携帯に表示されている時刻が、PM11:59となっているのを見て呟く。
多分今夜もあの現象が起きるとは思うが、もしかしたら起きないかもしれない。
時計を見ながら愚にもつかない事を考えていると……やがて日付が変わったと思った瞬間、例によって例のごとく、俺はあの妙な現象に巻き込まれていた。
「やっぱり今夜もこの時間で、か」
横になっていた布団から起き上がり、そのまま外出の用意を整えると影のゲートを展開し、そこに沈んでいく。
そうして次の瞬間には、俺の姿は女子寮にあるゆかりの部屋にあった。
「っ!? ……全く、驚かせないでよね」
俺の姿を見たゆかりが、一瞬小さく息を呑み、そう告げる。
「そう言ってもな。まさかこの現象の中で電話を使う訳にもいかないだろ? 使えるのなら、それが一番いいけど」
相変わらず、この現象の中で機械の類は使えない。
そうである以上、俺からゆかりに連絡をする手段はないのだ。
……まぁ、魔法の類は特に問題なく使えるんだから、パクティオーカードを使った念話とかなら使えるのかもしれないが。
ただ、唯一にして最大の問題は、ここに仮契約の魔方陣を書ける相手がいないって事と、何より仮契約は主人か従者、そのどちらかがネギま世界の人間である必要がある事か。
こればかりは、ネギま世界の住人の特権だな。
特権という意味では、SEED世界のコーディネイターやナデシコ世界のIFSといったものもあるが。
ああ、でもIFSは別にナデシコ世界の住人でなくても使用可能なのか。
「ともあれ、この現象がまた起きたな」
「そうね。昨日と同じく12時になった瞬間に」
これで決まり。そう思ってもいいだろう。
その辺は昨日辺りで十分理解していたんだけどな。
「さて、ともあれこの現象になった事だし、俺は塔に行くけど」
お前はどうする?
そう視線で尋ねると、ゆかりはその負けん気の強さを発揮して、すぐに頷きを返す。
「私も行くに決まってるでしょ。……ほら、準備もしてるんだから」
そう言われ、改めてゆかりの方を見てみると、動きやすい服装をしてお
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