第06話:ヴァルファーレ紹介・父上初飛行!!
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トは皇城に行く為に『ヴァルファーレ』を召還したと言ったけど、どうするの?」
「はい、『ヴァルファーレ』に乗って皇城まで行こうと思っています。ただ、皇城のお庭に『ヴァルファーレ』が降りても大丈夫かお聞きしたかったのです。」
「『ヴァルファーレ』にって、あの幻獣に乗っていくのか?いや、だめだ。危険すぎる。風竜より早いと言っていたが、万一落ちたりしたらどうするんだ。」
「そうよ。そんな危ないことは止めなさい。」
「でも、マンティコア隊やグリフォン隊の騎士達も幻獣に乗って、その上闘っているのですよ。それに比べれば、ただ乗って行くだけなのですから安全だと思いますが。『ヴァルファーレ』の背中はとても広いし羽毛もふさふさで長いから掴まるのも楽だと思います。」
「彼らは大人で訓練された騎士だ。おまえのような子供の力で皇城までの長時間、すっと掴まっているのは無理だ。途中で力が尽きて手を離したら落ちてしまうんだぞ。」
「『ヴァルファーレ』のスピードならそれほど時間はかかりませんよ。う〜ん、どうしても落ちるのが心配なら、座席のようなものを作って『ヴァルファーレ』に着けて、その座席にベルトで僕の身体を固定すれば安全ですよね。そうすれば例え宙返りしたとしても落ちたりしません。手綱も必要ありませんから乗っているだけで良いので楽々です。」
「どんな座席を作るつもりか判らないが、そんなものを着けることが出来るのか?絶対に落ちないような装備が出来るのなら少しは安心だが、それでもやっぱり心配だ。」
「どうでしょう。明日座席を着けたら父上が一度乗って、安全かどうか確かめてくれるというのは。その上で許可を頂ければ良いのではないでしょうか?」
「たしかに、実際に乗ってみるのが一番の早道だろうな。解った、明日試乗して確かめよう。ところで皇城に直接乗り込むと言ったが、いきなりそんなことをしたら間違いなく近衛部隊に迎撃されるぞ。多分『ヴァルファーレ』にはマンティコアでもグリフォンでもかなわないとは思うが、万一おまえに直接攻撃が当たれば無事では済まないだろう。なにより皇城の上で『ヴァルファーレ』が応戦して必殺技を出したらどうなるか考えたくもない。どうしたものかな。」
「それなら、私が皇帝閣下に鷹便を送っておくわ。明日『ヴァルファーレ』にアルバートが乗って行って、昼前頃に皇城の庭に降りるって。『ヴァルファーレ』の姿や大きさなんかをいっしょに連絡しておけば、いきなり攻撃してくる事も無いでしょう。でも、本当に安全なら私も乗りたいわ。アルバート、ダメ?」
ダメ?って。母上、本当に歳いくつですか?お願い状態の母上って、10代に見えるから凄いです。
「『ヴァルファーレ』にお願いして、近いうちに母上も乗せて貰えるようにしますから。勘弁して下さい。」
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