第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
14.Ending Night
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代社会にでたらとんでもない大悪党かものすごい大人物になっていたでしょうね」
「確かにあの時、左肩から先が吹っ飛んだ。拳を握りきる前に本能的に時を止めて腕を服の中に入れたんだ。つまりあの時お前が壊したのは『服の袖』だけだったんだよ!」
「そして、次にお前は『全部あなたの計算のうちなの!』と言う!」
「全部あなたの計算のうちなの!はっ!」
「あたぼうよ!この慶条丞一は何から何まで計算のうちだぜ!(ほんとは少し危なかったけどな)」
霊夢も含めてみんなが絶句をしていた。
『あらゆるものを破壊する程度の能力』、そんな危険に満ちた能力にさらに『あらゆるものを燃やし尽くす能力』のスタンドを相手に遊びと言ってのけたのだ。
「そもそも、これはこっちのワンサイドゲームなんだわ」
丞一はスタンドを引っ込め、刹那、スタンドパワーを跳ね上げた。
フランドールにレミリアは戦慄しおののいた。スタンドパワーというものを改めて理解した。
すると、丞一の腰にはL字のベルトが巻かれ、左手には黒いメモリな様なものが握られていた。そして、そのメモリボタンを押す。
「─────切り札は常に俺のところに来るからな」
『Joker!』
「改めて、見せてやろう。俺のスタンドCQCエンハンサー『フルフォースフォーム』を!」
それは、スタンドという定義を突き詰めた存在。『闘う』という意志に刺激されそのものの精神をかたどったものがスタンド。ならば、精神をかたどったものがスタンドならば、己の意志精神の持ちようでいくらでも強くなる。
そんな持論によって生まれた新たな姿。
『相対性を司る者』慶条丞一が最強だと想う姿。
腰のベルトの突起部分の穴部分に黒いメモリ『ジョーカーメモリ』を差す。
さらに溢れるスタンドパワーを感じながら、丞一は自らの体を再構成するためのキーワードを雄叫ぶ。
「────変身!」
『Joker!』
再構成のあとそこに立っていた丞一の姿は、赤い複眼に胸部や触角のラインなどがWを象ったデザインの全身漆黒の戦士の姿だった。
『切り札の記憶』を内包したメモリの力の極限まで身体能力が上がった脚力で、レミリアの椅子がある一番高い王座へ跳んだ。
「お前の敗因は、たった一つだぜ。フラン。たった一つのシンプルな答えだ」
丞一はそう言い跳び降りた。
そして、フランドールの言葉を想起した。
『だってそっちの方がおもしろいじゃん。あたふたしてるところもみれて、嫌がらせにもなる』
『博麗の巫女が聞いて呆れるね』
フランドールは、自身の姉を、丞一の、己の友達を馬鹿にした。これだけコケにされれば十分だった。
「お前は俺を────怒らせた!」
そういっ丞一は身体強化を生かし、一気にダッシュで近づいた
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