第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
14.Ending Night
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レミリアが思ったよりも心配性な姉をやっていた。さらに、地味に姉を煽る妹がそこにいた。この会話をみる限りはどこにもいる普通の姉妹だ。
「た、ダサい。(´・ω・`)ショボーン」
「おーい、言い負かされるなー。まあ、いいや」
「いいんですか」
「それよりもだ、フランドール。お前が外の霧を出した。間違いないな?」
「うん。そうだよ」
フランドールは丞一の思っていたより素直に白状した。だが、それは観念ではなく能力がある故の自信だろう。
「貴方たちは誰?」
「博麗霊夢」
「東風谷早苗です」
「慶条丞一、通りすがりのスタンド使いだ。覚えておけ」
自己紹介をしながら、丞一は現在の状況を軽く整理する。
おそらく戦うことになるであろう相手は、クレイジーダイヤモンドの復元能力を上回る程の破壊能力を持つ。
霊夢とレミリアは先の戦闘で力を使い果たし。魔理沙とパチュリーも力は残っていないだろう。迅も殿戦からの戦闘は厳しい。
(となると、まともに戦えるのは俺と早苗と姉さんだけなのね)
「フラン!なんで、こんなことを」
「愚問ね。お姉さま。お姉さまが私へした仕打ち、忘れたなんて
────────────言ワナイヨネ?」
その目には恐ろしいほどの狂気があった。
殺気など、やさしく、生ぬるく感じるほどの狂気がその瞳には宿っていた。
「これは、正当なる断罪であり復讐なんだよ」
「わかったら、さっさと私の元へこようね?」
レミリアは生気の失った瞳のまま、フランドールのもとへ定まらない足で向かって行った。
────フランにあんなことをしたのだ、恨まれて当然だし、殺されても文句は言えない。
レミリアは諦めていた。生きることを、和解を。その足は、ただ呆然と確実な死へと歩を進めていった。
だが、その足は一人の手によって阻まれた。
「行かせねーよ。レミリア」
「………邪魔しないでよ、お兄さん。せっかくのおもしろい遊びなのにさ」
「知らないのか?外でもっとも流行ってる遊びは『人の遊びに乱入してそれをムチャクチャにする事』なんだぜ?」
手を出しレミリアを止めた丞一の言葉に、いや、いつ流行ったそんなの。というツッコミを早苗は飲み込んだ。
なぜなら、いつもこんなシリアスだろうとへらへらとギャグパートを続けようとする、丞一がいつになく顔をマジにしていたからだ。
「質問だ。なぜ、レミリア・スカーレットに罪を擦り付けるようなまねをした?」
「簡単なことだよ。だってそっちの方がおもしろいじゃん。あたふたしてるところもみれて、嫌がらせにもなる。一石二鳥じゃん?それにしても、お兄さんたちもバカだねこんな安い手に引っかかるなんてさ。博麗の巫女が聞いて呆れるね」
「そうか……………いいぜ、フランドール。俺が代わり
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