第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
14.Ending Night
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でぶっ壊すんだ!そして、合図したら直してくれ!」
「え!?い、いったい何が」「早く!」
「っ!わ、わかりました!クレイジーダイヤモンド!」
『ドラララララァ!』
壁を壊すと同時に、箒に乗った二人組が箒から光線を出しながら部屋に入ってきた。
「「魔理沙 (さん)!」」
「「パチュリー (パッチェ)様!」」
霊夢と早苗、レミリアと咲夜はそれぞれの知人の元へ駆け寄った。
「魔理沙!あんた、どこ行ってたのよ!」
「わりぃわりぃ、そこのパチュリー、パッチェさんのところへ行ってたんだ。にしてもヤバいぜ、霊夢。私たちはとんでもない思い違いしてたんだ。主犯は、他にいたんだよ」
「ああ、今の状態の『あれ』とどつきあうのは、俺も勘弁やわ」
(まさかのイケボ!?しかも何あのあの真島弁もどき!?)
煩悩だらけの丞一だったがやがてそれも周りの空気も考えて自重した。いかにも「キーリュゥチャァン」といいそうな訛りである。これが、幻想郷の八九三魔法使いであることを魔理沙以外の異変解決組はまだしらない。
「パッチェ、大丈夫?」
「レミィか、俺は大丈夫や。だが、図書館の方がやられてもうたわ。本に損害はないが、棚や冷蔵庫の物はもうお陀仏や。今、迅が足止めをしているところやさい」
そう、パチュリーが言い始めたところで、刀を抜いた迅が壊れた壁から入ってきた。
「お待たせ!」
「迅!あんたも、いったいどこに」
「話はあとだ霊夢!早苗!今だ」
「はい!クレイジーダイヤモンド────『直す』!」
クレイジーダイヤモンドで壁を直すも束の間、一瞬だった。刹那、その壁が破壊されたのだ。
(私のクレイジーダイヤモンドは、コンマ一秒あれば新築時同様の強度まで直せる。そいつを一瞬で貫通させるだけの破壊力っ!こいつはグレートにヤバすぎるぜ)
そして、破壊され、土煙が舞い上がる。その中から、およそレミリアと同じくらいかそれよりも小さい女の子が出てきた。おそらく姉妹だろう。背中に生えている、宝石をつけたような羽が吸血鬼なのだと内心に訴えかけていた。
「ふ、フラン!?」
「フフフ、お久しぶりね。お姉さま」
フランと呼ばれた少女は笑顔で挨拶をしていたが、対称的に、姉のレミリアは焦りと共に、その目には恐怖が混じっていた。
「姉さん、何となくわかるけど彼女は?」
「フランドールお嬢様、お嬢様の実妹。495年間、地下で幽閉されていたのよ。お嬢様の手によって」
迅を除いた解決組はただ浸すらにその真実に驚き打ちひしがれた。先ほど行われた丞一と咲夜の姉弟喧嘩など目じゃない。それよりも悪質だ。
「本当に久しぶり。会うのは…………一昨日に部屋に夕食を持ってきてくれた以来かしら。それにしても、お姉さま負けたんだって?ダッサーい」
思ったよりも姉妹仲は険悪でもなかった。
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