プロローグ
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なわけないだろ。だって俺今ここに生きてるじゃん。」
「いや、今のお前さんは魂だから。本来の身体の方は今血まみれで死んどる状態だから。」
え、どういうこと?
「信じられんだろうが事実だ。これを観ろ。」
そう言うと爺さんは横を向いてサングラスから映写機のように映像が映し出した。
そこにはぶち抜かれた我が家の壁とその壁をぶち抜いたであろうトラック、そしてその時巻き添えになったであろう血まみれで倒れている自分の姿があった。
え、これって…。
「これは今の下界のお前さんの家の映像じゃ。」
「え?じゃあここはあの世で俺マジで死んでるの?」
「だからそう言ったじゃろ。」
「…ええええええええええええ!!!!!!!!」
マジかよ!?嘘だろおい!!俺まだ15なんですけど!?高校入って2ヶ月ぐらいしかたってないんですけど!?
まだまだ青春はこれからだって時だったんですけど!?それなのにえ?何?俺マジで死んだの!?うわああああマジかよおおおおお!!!!!まだやりたいこといっぱいあったのに!!彼女も作ってないのに!!
「落ち着け小僧。」
「ぶ!!」
我が身の状態を知り錯乱する俺に爺さんは持っていたグラスに入っていたワインを俺の顔にぶちまけた。
「何すんじゃジジイ!!」
「まだ話の途中だというのにお前さんが錯乱しとるからだろうが。」
「これが落ち着いてられるか!!俺死んだんだぞ!?落ち着けってのが無理あんだろ!!」
「だからこれからお前さんを生き返らせるための話をワシがしようとしとるんじゃろうが。」
「へ?生き返らせる?」
え、何?俺生き返られるの?
「なんだよ驚かせやがって♪生き返れるなら早く言ってくれればいいのに♪」
「言う前にお前さんが錯乱しとったんじゃろうが。まあ生き返らせると言っても元の世界には生き返れんがの。」
「…え?どゆこと?」
生き返らせてはくれるけど生き返られない?
俺は爺さんの言うことの意味がよく分からなかった。
「うむ、そもそもお前さんの身体は先ほど見たとおりすでに使い物にならない状態になっておる。そんな身体に魂を入れ戻したとしてもお前さんは生き返った瞬間に死んでしまう。だから無理なんじゃ。」
なるほど、たしかにそれじゃあ生き返らせられないな。
「まあワシの力を使えば新しい身体を作れるんだがな。」
「え、じゃあ作ればいいじゃん。というか作ってくださいよ。」
「残念だけど無理。」
「なんでよ?」
「考えてみろ、死体があるのに死んだはずの人間がいたらおかしいじゃろ。」
あ〜そういうことか。たしかにそりゃおかしいわな。
「そこでじゃ、最近ネットで異世界転生物の小説とか流行っとるじゃろ?」
「あ〜あるね〜。よくあるのが間違って殺しちゃ
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