小悪魔 木暮
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がる巨大な塔。
私は抜きに掛かるのではなく、電光石火の加速を利用し
シュートを巨大な塔に放つ。
シュートは案の定止められボールは弾き返ってくる。
それが狙いだった。
「クイックネスヒット!!」
私は電光石火のスピードに更に加速を加え
巨大な塔を蹴り、塔を乗り越えた。
「凄いよ心美!あたしのザ・タワーを抜き去るなんてさ!」
「あはは、たまたまだよ〜」
私の様子を見ていたのか鬼道くんが私に声を掛ける。
「驚いたな。雷藤の技を使い、さらにその技を進化させてしまうとは?」
鬼道くんの言葉に少し照れ臭くなった私は「そうかな??」と呟く。
「ああ。天空橋の才能は雷藤を超えている、素晴らしい逸材だ」
「も、もう褒めすぎだよ鬼道くん??」
そんなこんなで今日はエイリアの襲撃はなく
近くの旅館に泊まることになり、一夜を過ごすことになった。
「待ってくれエクレール」
俺はふとそう声を掛けられ歩みを止める。
「誰もいないから普通に接してくれ玲名」
俺を呼び止めたのはウルビダ?。八神玲名だった。
「??。さっきはすまなかった。少々熱くなりすぎた」
玲名から発せられたのは謝罪の言葉だった。
「お前が謝ることじゃない。気にするな」
「私はもう会えないと思っていたんだ?、だから?」
「そうだな。少なくともこいつにはお前はまだ会っていない」
「やはりそうなのか?」
玲名は察したのか、言葉を止めた。
「ああ。こいつに表に出られると肩身が狭くて面倒だが、ずっと引っ込まれててもこっちが疲れるんだ。誰かがこいつの心を救わない限り、こいつが表に出ることはないだろう」
玲名は哀しい目をして俺を見つめた。
ああ?、玲名は変わっていなかったんだ。あれは冷たい目じゃなく、哀しい目だったんだ。
俺は玲名の手を取り話した。
「ちょっと散歩に付き合ってくれないか?お前と話したいことがある」
「あ、ああ。構わない」
俺はそうして玲名と外へ出掛けた。
夜が明け、朝の眩しい太陽が私たちを照らしつける。
「おはよー黒薔薇くん。あれ、円堂くんたちは?」
「おはよう、円堂たちはランニングに行ってるよ。あの円堂が早起きなんてな、雪でも降るんじゃないか?」
と、黒薔薇くんは笑いながら話す。
「それは円堂くんに失礼だよ〜」
と、私も笑いながら会話をし、朝食を済ませた。
私たちは今日も漫遊寺中へと行き、練習を行っていた。
「ちょっと水飲んでくる〜!」
円堂くんが水を飲みにベンチへと向かうと円堂くんの叫びが響いた。
「お、おわあああ
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