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太陽は、いつか―――

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「し、死ぬかと思った……」

コーヒーカップの後、割と足元がおぼつかなくなったのでマルガの肩を借りて移動し、時間も丁度いいということで昼食タイムとなった。現在は注文した品が届くのを待っている段階である。

「大げさねぇ。……って言いたいんだけど、そうでも無かったり?」
「自分がサーヴァント化したことで生前よりもパワフルになってる自覚を持っていただきたい限りです」
「はーい、自重します」

すっごく楽しそうな笑顔で言われてもちょっと説得力に欠ける気がするんだけど、笑顔に見とれてしまったので気にしないことにする。マルガに自販機で買ってきてもらったスポドリをもう一口飲んで渡し、体を起こして伸びを一つ。

「まあそんなことは置いといて、絶叫系が気に入った感じで?」
「ええ。とっても刺激的でいいと思うわ」
「正直、マルガのイメージとは違って意外なんだけど」
「あら、だったら私のイメージで遊園地で遊ぶものは何なのかしら?」

俺の飲みさしを口に含みながら問われたので、意識を逸らして考えてみる。マルガが遊園地にいる様子をイメージして、さて何に乗るのかと考える。ふむ……

「そもそも遊園地のイメージがなかった。こう、高級ショッピングみたいなイメージが強い」
「でしょう?だったら遊園地でどう遊んでいたとしても、全く問題ないのよ」

何と言う超理論。しかしまあ、本人がそれで楽しいのならそれでいいのかもしれない。そんな結論に至ったところで注文したホッとドックが届いた。そろって手を合わせて、かぶりつく。

「そう言えば、本当にいいものは何でもない平凡なものだ、みたいなこと言ってたっけ」
「……ええ、言ったわね、そんなことも」

ふと思い出したので口に出してみたが、やはり、あまり心地よい話題ではないらしい。だとすれば、根掘り葉掘り聞く気にはならない。これが今を生きる人間相手であれば話は違うんだろうけど、そうではないのだ。だとすれば、そこに口を出すのは野暮というものであろう。

「だとすると、やっぱりこうして選択肢が遊園地だったのは間違ってなかったわけだ」
「……ふふっ、ええ、そうね。買い物は買い物で楽しいでしょうけど、こっちの方が絶対に楽しいと思うもの」

そのまま話を逸らす方針でよさそうなので、続行する。そもそも今日は、というかこれから先全部、全力で遊びに来ているのだ。暗い話題を出すとか、俺は本格的にバカなんじゃなかろうか。

「さて、マルガが絶叫系を気に入ったとなると、次はどんなところに行くのがいいだろうか……」
「あんまりこう言うものはないのかしら?」
「そりゃ、ガチのところに行けばバンジーとか色々とあるだろうけど、この辺りにはないかなぁ」
「そう、残念ね」

眉の下がった笑顔でそう言ったと思え
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