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ソードアート・オンライン 瑠璃色を持つ者たち
第二十三話 アドバイザー
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をあとにしていた。
帰り道はアスナが先頭というわけではなく、二人並んで歩いている。二人とも(どちらも別の理由で)緊張していたがそれも解け、気軽さが戻ってきていた。

「ルリさんが最後に言っていたこと、アスナはどう思う?」

「…………」

「アスナ?」

「……あっ、ゴメンなさい。少しぼうっとしてた。なんて言ったの?」

「いや、ルリさんが言ってたことをどう思うかって聞いたんだけど……、大丈夫か?」

「え、ええ……気にしなくて結構よ」

言いつつ、精神的な疲れがにじみ出ているのをキリトが気づかないはずがなかった。

アスナが疲れるのも当然。最後のお別れの時に、「もう少しいてもいいのよ?」という無言のアピールーー主に熱い視線ーーがアスナに降りかかっていた。
終いには直接的な行動に出てーー子どものようにダダをこねたーーアスナが「またお邪魔する」という約束を取りつけ、ようやく解放されたのだ。

ーー「店支度がある」と言い出したのはルリ本人だということを気にしてはいけない。

「あの人、確実に俺たちより年上だよな……?」

「推測だけど大学生くらいの年齢な気がするわ……」

「だよな……ほんと、ムリしなくていいからな?休むか?ああそうだ。ほら、水もやるよ」

「……ありがとう。お言葉に甘えて、約束の時間まで別の場所で休憩させてもらうわ」

珍しく弱気なアスナに、キリトもからかうよりも心配する方が先にきた。
というか、さすがにこの状態でからかうことはキリトには不可能だった。
あまりにも哀れというか。こうなることを予測していてもルリという人物にコンタクトを取ってくれたのだ。からかえる立場ではない、というのがキリトの考えだ。

(あいつなら、容赦なくやってのけそうだけど……)

思い浮かんだ槍使いの青年が「てへっ☆」と言う想像まで出来上がったところでその思考を頭の外へと投げ捨てた。
「捨てないでぇぇぇ……」という残響をかき消していると、アスナが話題を戻して話しだした。

「さっきの質問だけど、わたしにもよくわからないわ。ただ……」

「ただ?」

「わたしたちが解決しなきゃいけないのは、《手口》についてじゃなくて《事件》ってことなんじゃないか、とは思うわね」

「……まあ、やることは変わらないってわけか」

「そういうことね」

彼女にどんな意図があったのかは不明だが、結論として最初に決めた為すべきことはなにも変わらない。

「けど、あの人いったい何者なんだ?」

「ルリさんのこと?なんで?」

「………気づかなかったのか?」

キリトの質問に、アスナは「なにが?」という風な表情を浮かべていた。
おそらくなにも知らないのだろう。知られても困る話であるかもし
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