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提督はBarにいる。
不幸お茶の会・定期総会その2
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と仕込んである。

「あ、海老が入ってたわ!」

「美味しいですね姉様!」

「こっちは小さく切ったウィンナーだよ」

「中々美味しいわね」

「あら、チーズだわ」

「こっちはお餅です」

 と、ワイワイ楽しみながら食べ進めていく面々。俺もタコ、海老、ミニトマト等、食べると意外と美味い具とたこ焼き生地のマッチングを楽しんでいた。そして……

「珍しいわね」

「本当ですね」

「まさか、最後の2つまで当たりが出ないなんて……」

 そう。50個もあったたこ焼きは残り2つ、片方が辛子たっぷりの当たりである。

「片方は俺が食べるよ」

 と、俺が立候補した。

「では、もう片方は私が……」

 と、会の長である扶桑も立候補。一騎討ちの様相を呈して来たな。

「扶桑、先に選んでいいぜ?」

「そうですか?では遠慮無く……」

 左右並んだたこ焼きの内、俺から見て右のたこ焼きを選ぶ扶桑。俺は自動的に左側に決まる。同時にパクっと行くぞ……

「あ!やっぱり翔鶴姉ここにいたんだ」

「瑞鶴!?なんでここに……」

 いざ食べようとした瞬間、店に入ってきたのは翔鶴の妹であり、幸運艦と呼ばれる1人でもある瑞鶴だった。

「あ、たこ焼きじゃん!美味しそう……もーらいっ♪」

「あ、バカそれは」

 そう言って俺の手からたこ焼きをひったくり、パクっと口の中へ放り込んだ瑞鶴。瞬間、盛大に噎せて鼻を抑えている。

「辛〜い!何よコレー!」

「支払いを決めるロシアンたこ焼きやってたんだよ。って事で支払いは瑞鶴な」

「え、ちょっと」

 途端に青くなる瑞鶴

「そうですね、飛び入りですけど当たりを引いたのは事実ですし」

「そうよね、奪い取ってまで食べたんだもの」

「言い逃れは許されませんね」

「瑞鶴、諦めなさい」

 止めはキッチリ翔鶴が刺して、ガックリと項垂れる瑞鶴から今夜の飲み代を徴収した。

「はぁ……不幸だわ」

 お前が言うな。



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