月光校庭のエクスカリバー
幼馴染登場
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「絶対にダメよ」
と拒否された。まぁ予測は出来たことだ。別段驚く必要はない。
「トーヤ。彼女に私たちが悪魔だって話したの?」
「いや。神話やファンタジーに出てくる悪魔や神がいるかどうか研究会と嘘をついたがな」
「・・・それ、大丈夫なの?」
「問題ない」
木場に苦笑いでツッコまれた・・・まぁ、ここに全員そろっているし、綾の正体を離しても大丈夫だろう。
「なぁリアス。そうしてもダメか?」
「ダメよ」
「フゥ・・・分かった。なら、これでもダメって言えるか? 綾。いいぞ」
「・・・いいの?」
「俺が保証する。大丈夫さ」
綾は少し考える素振りを見せると、『分かった』と言い目を瞑る。そして変化が起きた。
頭部から黒歌と小猫と同じ猫耳が出てきた。
「! 耳!?」
「あなた、人間じゃないの!!」
「でも尻尾がないけど・・・」
耳を出した綾は皆の反応に恥ずかしそうにして、俺の背に隠れてしまった。
「綾は純粋な人間じゃない・・・猫獣人と母と、人間の父の間に生まれたハーフだ」
「よ、とろしくお願いします」
背後から弱々しい声であいさつをする・・・もうちっと人見知りは治した方がいいな。
「と言うわけで、オカルト研究部に入部させてはくれないかな?」
「・・・理由は何? どうしてそこまで入部させたいの?」
「綾が人見知りで男性恐怖症だから。それに、綾はめずらしい精霊魔術を扱える・・・綾」
「うん・・・炎精霊≪サラマンダー≫。水精霊≪ウンディーネ≫。風精霊≪シルフ≫。土精霊≪ノーム≫。みんな、出てきて」
綾が胸に手を当て何かに呼びかけると、何もない空間から、炎が灯り、水が集り、風が収束し、人の形を形成していった。
「何だ、綾よ? 何がおこっ・・・悪魔か?」
「ファ〜・・・マスタ〜。何か用〜? ってあれ〜? 悪魔だ〜」
「この感じ・・・悪魔ね」
強気な口調の炎の精霊サラマンダー。ゆったりとした口調の風精霊シルフ。物静かな水精霊ウンディーネ。そして・・・ってあれ?
「綾。ノームはどうした?」
「あれ? さっきまで私の中に・・・あ! 神咲君、足元!」
「足元? おぉ! いたのか」
「・・・・・・・・」
綾の言う通り、無言で俺の足に抱き着き皆の様子を窺っている土精霊ノーム。
ちなみにノームは喋ることはない。
「それって、みんな精霊?」
「正解。綾は幼い時、偶然人間界に来てた4精霊と契約できたんだ」
みんなに話をすると、いきなり俺に飛びついてきた。
「神咲ではないか! 久しいな!!」
「神咲お兄ちゃん! おひさ〜!」
「・・・久しぶり
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