月光校庭のエクスカリバー
幼馴染登場
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なく、微笑を悪戯っぽい口調で返してくる・・・心なしか、体を更に密着させてきている。
「いいわよ、あなたの喜ぶことなら何でも・・・し・て・あ・げ・る」
「!?」
耳元で囁く声はさっきの悪戯口調とはまた違い、完全に誘惑してくる声音。
思考が雷に撃たれたかのように、弾け飛ぶ。瞬間・・・。
「リアス・・・早朝からなにしてるにゃ?」
「うぅ・・・トーヤさん」
「・・・・・・先輩」
とてつもなく冷め切った引く声音に背筋が凍るほどの殺気。ギギギギギと、恐る恐る首を動かすと、怒りと殺気マックスの黒歌と小猫に、涙目で頬を膨らませ不機嫌マックスのアーシアだ。
・・・何て最悪なタイミングだ。しかもこの状態では弁解の仕様がない。
俺は上半身だけを起き上がらせ笑みを作る。
「あ、お、おはようみっ」
「あら? おはよう黒歌に小猫にアーシア。よく床で眠れたわね」
ニッコリ笑うリアス。
黒歌の目元が引きつり、小猫が腕を回し始め、アーシアは泣く寸前だ! マズイ! 非常にマズイぞ! 何とかこの場を収めないと・・・。
俺が必死に脳細胞をフル回転させているのにもかかわらず、リアスが首に腕を回し体を預けてくる。
「今私はトーヤと朝のコミュニケーションを取っているの。だからもう少し待っていなさい」
リアスゥゥゥゥゥゥ! 何で火に油を注ぐまねをするのさ!?
「「「トーヤ(先輩)『さん』」」」
3人が我慢の限界なのか、次の瞬間いきなり服を脱ぎ始めた・・・って何してんだよ!?
「リアスだけずるいわ! 私もトーヤとコミュニケーションするにゃ!!」
「私も・・・・・・裸になって・・・・・・先輩と密着します!」
「私も裸になります! 仲間はずれなんて嫌です!」
「ちょ! お、お前らマジで勘弁してくれ!! 今日は学校だろうがーーーーーッ!!」
早朝から近所迷惑といっても過言ではない大声を上げる。
今日も一日過激な一日だぜ。
「いただきます」
ちょっと遅めの朝食。俺の両脇にはリアスと小猫、目の前には不機嫌マックス黒歌とアーシアが座っている。
美女2人と美少女2人との朝食。俺はなんて幸せ者なんだ!・・・とはとても言いがたい。何せ最近じゃ、食事をとる時、俺の両席に誰が座るかなんて一勝負が毎日ある。正直言ってやめてほしい・・・この勝負が長ければ10以上は続くのだから。
俺の両隣に座っているリアスと子猫は普通に食事をしているのだが、黒歌とアーシアの期限がすこぶる悪い。
んー。 本当に何に対して怒っているのだろう?・・・検討がつかないな。
・・・それにしても今日の朝食は旨い。今日はリアスが作ったらしい。味付けも完璧で、絶品と言うほど美味しい。子猫もさっきからお代わりを何
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ