蒼雷の恋慕 03
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現状の説明をするね。
まずボクは昨日ショウの家に泊まった。ショウから特別な好きについて考えてみろって言われて考えてみたけど、気が付いたら寝ちゃってたんだけどね。
ボクが起きた時にはショウはすでに出かけていて姿がなかった。その代わりリビングにボクのための朝食とその横に食べたら好きな時に帰れ。帰るときは合鍵で戸締りはしていけって内容の置手紙があった。
「やっぱりボク思うんだ……ショウってなんだかんだで優しいよね」
「いやまぁそれは認めるけどよ……それを聞いたあたしは何て答えればいいんだ?」
返事をしたのははやてんの家族であるヴィーたん。
どうしてヴィーたんと一緒かというと、ボクは今日はやてんの家にお呼ばれしてる。何でも良いお肉をもらったそうなんだけど、賞味期限やらの問題で今日中に食べ終えたらしいんだ。だけど今日はお仕事の都合ではやてんとヴィーたんくらいしか家にいないらしい。
そこで今日予定の空いていたボクがお呼ばれしたわけなんだ。シグにゃむやシャマるんの分までボクは食べられるからね!
「うーん……まあ肯定だけでいいんじゃないかな?」
「そこで質問で返されるとさらに返事に困るんだが……まあいいか。深く考えるだけ無駄な気がするし」
何やら気の抜けた顔をしているけど……まあヴィーたんもお疲れなんだろう。魔導師としての仕事だけじゃなくて教導やらの仕事もあるみたいだし。
ちなみにどうして今ヴィーたんと一緒かというと、ヴィーたんと一緒に買出しに行ってたんだ。今日はやてんはすき焼きを作ってくれるらしいけど、野菜やうどんがなかったりしたから。
家で待ってていいとも言われたけど、早めに家にお邪魔してたのに何もしないで待つのも何か悪いしね。ボクだってもう子供じゃないんだから。
ショウの作ってくれてたご飯の片付けもちゃんとやってから家に帰ったし。あっ、家に帰ったのは着替えるためだからね。さすがに昨日の服のまま人の家にお邪魔するのはあれだし。
「つうか……あんまショウの家に泊まったとか言わねぇようにしとけよ」
「何で?」
「何でって……別にあたしとかは誤解しねぇからいいけどよ、お前らだってなのは達ほどじゃないにしても世間に知ってる奴は居るんだ。写真とか取られてゴシップにされたら面倒だろ?」
「うーん……」
別に友達の家に泊まっただけで騒ぐようなことないと思うんだけど。ボクとショウは昔から付き合いがあって仲良しなんだし。
「そういうものかな?」
「お前な……世の中優しい人間ばっかじゃねぇんだ。まあお前は気にしなさそうだけど、ショウは割とそのへん気にする。嫌われたくなかったら気を付けるんだな」
「ヴィーたん……ヴィーたんって本当ショウのこと好きだよね!」
「――っ!? ちょっ、いきなり何言ってやが
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