蒼雷の恋慕 03
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るんやで。まあ目的はヴィヴィオらしいけど。父親否定する割に父親らしいことしとるよなぁ。
ってショウくんのことは後回しや。あんまり後回ししたいことでもないけど、大切なのはレヴィの口を封じることなんやから。
……待て、待つんや私。
こんなんじゃレヴィが全部悪いみたいやないか。最も悪いんは迂闊に言葉に出した私や。まずはレヴィを信じなあかん。あんまり友達を疑うもんでもないしな。
「別に邪魔とかしてないで。急にやったから驚いただけや……ちなみにどこへんから聞いとった?」
「え? 特に聞いてはないけど。あっでも……」
「で、でも!」
「美味しいものを作ってどうたらってのは聞いたかな」
……よ……よかったあぁぁぁぁぁッ!
嘘を吐いてるようには見えへんし、これで私の人生は安泰や。まあついさっきまでの安定ラインに戻っただけやけど。本当に安泰なのはショウくんとゴールしてからやからな。たまにケンカとかしそうやけど……まあそれも楽しみというか、お互いの気持ちをぶつけあうのもたまには必要やし。
「ど、どうしたのはやてん? 急に座り込んだと思ったら百面相し始めるし。なにょはほどじゃないけど」
「大丈夫、気にせんといて。仕事柄お偉いさんとか相手することも多いからな。顔の運動とかしとっただけや。あと……親切心から言っておくで。今のなのはちゃんに言ったらアカンよ」
なにょはって呼び方に関しては怒ったりせんやろうけど、百面相してて変みたいに言ったらすぐ怒るからな。する方がある意味悪いんに……。
というか、なのはちゃんって年々怖くなってへん?
昔はからかったりしても「やめてよ〜!」とか可愛らしい反応やったはず。それなんに今では絶対零度の笑みで「やめようか?」なんやから。
まあ昔と違って教える側になっとるし、後輩だけでなく娘も居るからな。しっかりしようとしてるんは分かるけど……あそこまで怒らんでもええのに。フェイトちゃんとかにはあんな顔せんのやから……冷静に考えてみると、あの笑みを向けられてるのって私だけやない?
「分かったよはやてん……はやてん、何だか顔色悪そうだけど大丈夫?」
「大丈夫……ちょっと思い出したくないもんを思い出しとっただけや。レヴィもなのはちゃんを怒らせたらアカンで」
「はやてん……割と怒られてるから言われなくても大丈夫だよ。まあヴィヴィオと一緒に夜騒いでたらダメでしょ! って感じだからあんまり怖くはないけど」
あんなレヴィ……それは私からすれば全然怒ってへん。なのはちゃんは怒れば怒るほど作り笑顔が輝くんや。怒ってる顔をしてる時はそこまで怒ってないか、相手を計画的に追い詰めようとか思ってないから大丈夫なんやで。
「ところではやてん」
「うん?」
「言われたもの買ってきたけど、これで大丈夫か
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