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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜 外伝
蒼雷の恋慕 03
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「そりゃあ……あいつはあたしにとってははやての次に付き合いの長い奴だし、家族の一員みたいなとこあっからな。もっと詳しく言えば兄貴っていうか……とにかくそういう意味での特別ってことだ。多分お前の知りたいものとは別だろ?」

 ヴィーたんにとってショウは本当の家族ってわけじゃない。だけど家族みたいに好きって気持ちは理解できる。ボクにもシュテるんや王さま、ユーリみたいに古くから親しみのある人が居るから。
 あれ……それでいけばショウだってその枠に入るはずだよね?
 時期で言えばへいと達とも同じくらいに会ったわけだけど、ショウの方が仕事とかレーネの関係で顔を合わせることが多かった。それは今でも変わらない。
 だから何度も家に泊まったりしたこともあるし、一緒にご飯を食べたこともある。
 なのに……何でボクはショウのことを家族みたいだって思ってないんだろ? ボクにとってシュテるん達の方が特別だから? ショウが友達だから? でもシュテるん達も友達ではあるし……

「うーん……ヴィーたん、好きって何だろうね?」
「そんな哲学あたしが分かるか。あたしに分かるのは好きにも色んなのがあるってくらいだ」
「じゃあさ、特別な好きってどういうことをいうの?」
「それは……その……えっと」

 何やら複雑な表情を浮かべてるけど……もしかしてヴィーたんもボクと同じように特別な好きは分かってないのかな?

「悪い。あたしじゃ説明できねぇ……お前の知りたいことを経験してことがねぇからな」
「そっか……まあヴィーたんだし仕方ないよね」
「おい、その言い方は癪に障るぞ。言っとくがお前よりもあたしの方が年上だかんな。つうかそれを抜きにしてもお前には言われたくねぇ」
「それはボクに対して失礼だと思うぞ」
「好きに違いも分からないお子様が言える立場かよ」

 ぐぬぬ……確かにボクは好きの違いがよく分かってないけど。でもボクだってもう大人なんだぞ。

「ボクのどこがお子様なのさ。背だってヴィーたんより高いし、胸だってこんなにあるんだぞ!」
「当てつけみたいに胸を張って見下ろすんじゃねぇ! あたしはそういう解釈するお前の精神がお子様だって言ってんだよ!」
「……そんなに怒らなくてもいいじゃん」
「あっ、いや、その……これくらいで泣くなよ。お前もう子供じゃないだろ……悪かった。言い過ぎた。だから泣くなって」
「な、泣いてないもん……」

 こ、これくらいで泣いてたら王さまやシュテるんの説教とか堪えられないし。

「いや泣きそうな顔してる……あぁもう、あとであたしのアイス分けてやったから。それとその……お前の知りたい好きを知ってる奴も教えてやるから機嫌直せって」
「え……ヴィーたん、それ本当!?」
「お、おう……切り替え早いな」
「元気だけがボ
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