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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン77 鉄砲水と五行の竜魂
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「どうだ……ったって、どうせ効いてやしないんだよね。ターンエンド」

 埃っぽい室内で爆発が起きたせいで、もうもうと煙が立ち上り一時的に視界が効かなくなる。ややあって少し空気が落ち着いてきたとき、案の定ぴんぴんした状態のミスターTが煙の向こうに立っているのが見えた。

 ミスターT LP900 手札:1
モンスター:なし
魔法・罠:未来融合−フューチャー・フュージョン(1)
 清明 LP1400 手札:0
モンスター:F・G・D(攻・イーグル)
      グレイドル・スライム(守)
      グレイドル・スライムJr(守)
魔法・罠:グレイドル・パラサイト
     グレイドル・イーグル(F・G・D)

「私のターン。このスタンバイフェイズに、未来融合の効果が再び発動する。出でよ、F・G・D!」

 結局2ターンの間に止められなかったことで再び融合効果が発動され、2体目のF・G・Dが融合召喚される。まあ、どうにかあれが2体並び立つことだけは防げたということでよしとしよう。

 F・G・D 攻5000

「あえて200のダメージを上乗せすることで、私のライフを1000未満に下げる……悪くない戦略だが、少々浅かったな。バトル、私のF・G・DでそちらのF・G・Dに攻撃。そしてこのバトルステップ、手札からジュラゲドの効果を発動。このカードを特殊召喚し、私のライフを1000回復する」
「回復……でもF・G・Dは、地水炎風闇属性モンスターとの戦闘では破壊されない!」
「もちろん知っているとも、だからこそ狙わせてもらったのだ。そして私のF・G・Dもまた、同様の耐性により破壊されない」
「え……?」
「ターンエンドだ。最後のな」

 ジュラゲド 攻1700
 ミスターT LP900→1900
 F・G・D 攻5000→F・G・D 攻5000

 2本の破壊光線がぶつかり合い、またもや爆発が巻き起こる。爆風から身を守りながら、今のミスターTの言葉の意味を考えていた。ジュラゲドが出したいだけならグレイドル・スライムを狙ってそのまま戦闘破壊することもできたのに、なぜミスターTはそれをしなかったばかりか、よりにもよって戦闘破壊できずダメージも通らないF・G・Dを攻撃対象としたのか。何か、僕のモンスターを減らしたくないわけがあった?
 そこまで考えたところで、ミスターTが片手に持つ最後の手札1枚が目に飛び込んできた。そうか、そういうことか。終焉の使者はプレイヤーのライフ1000をコストに互いのフィールドと手札全てを墓地に送り、さらに相手の墓地にその効果で送り込んだカード1枚につき300のダメージを与える効果を持つ。僕のフィールドには今スライム、Jr、パラサイト、そして装備状態のイーグルの計4枚のカードが
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