0118話『レディのお買い物』
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かったわ」
それで私達はさっそくブランド店まで向かっていった。
そして到着して中を色々と見学をしていく。
そこのブランド店も多少は本店の方での恩恵も受けているようでコラボのグッズも色々と置かれていた。
「わぁー……綺麗なものがたくさんあるわね! どれも欲しいかも」
「アカツキ、買うのは自分と姉妹の分一つずつだけよ。お給金を貰っているとはいえ無駄使いはできないから」
「わかっているわ。レディとして嗜みを持ってお買い物をしてくるわ」
「それではイギリス本場のオールドレディである私に着いてきてくださいね」
それで二人のレディはずんずんとブランド店の中を突き進んでいった。
私はそんな二人を見失わないように後ろで着いていく。
こういう時の女子の行動力は凄まじいものがあるから置いてかれないように注意しないとね。
そして榛名は今は人の目もあるので私の脳内に語り掛けるような感じで話しかけてきた。
《ふふ……暁ちゃんもウォースパイトさんも楽しそうですね》
《そうだな。二人とも立派なレディだから色々と馬が合うんだろうな》
私も脳内で榛名に語り掛けるように話す。
さすがに一人で喋っていると変な人に見られたくないのでこれが一番いい方法だろう。
言葉に出さないで会話をする方法は結構習得するのに苦労したからな。
こういう時には役立ってくれてよかったと思う。
それで二人の後を追っていると、
「ウォースパイトさん、これってどうかしら……?」
「いいんじゃないかしら? アカツキにとても似合っているわ」
「そ、そうかしら? それならこれを四人分買おうかしら」
暁はそれで買うものが決まったのか買い物かごに四人分それぞれ色が違うものを選んでレジへと持って行っていた。
そしてウォースパイトも暁とは別に買うものをすでに選んでいたために暁の後ろに着いていっていた。
《こういう時は女の子って買い物をする時間は長いって話だけどすんなりと選んでいたな》
《そうですね。おそらくですけどすでに買うものは事前に調べておいたんだと思います》
《なるほどね。それじゃ私も調べておいた方がよかったかな? 特に下調べはしないで来ちゃったから》
《あはは……提督も意外と抜けていますね》
《それを言ったら榛名だって口出しはしてこなかったからお相子だろう?》
《確かにそうですね》
そんな脳内会話をしながらも私も手ごろなマグカップを購入する事にした。
そして三人で買い物を済ませた後に暁がアイスクリームが食べたいと言い出したので外の販売店の近くでアイスクリームを購入している暁をウォースパイトと見守っている中、私はウォースパイトにある話を持ち掛けた。
「……それで、ウォースパイト。少しは気は紛れたか?」
「えっ? な、なんのことです
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