0118話『レディのお買い物』
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
本日は土曜であり明日の花火大会もあるので控えめにしておきたいところだったけどとある艦娘達が買い物をしたいとお願いしてきたので私も同伴で着いていくことにした。
その艦娘というのは、
「Admiral。本日はお願いを聞いてくださりありがとうございます」
「私も感謝しているわ。ありがとね、司令官」
「気にするな。最上とか三隈も着いてきたそうだったけど今回は二人が特に行きたそうだったから特別な」
そう、お願いしてきたのはウォースパイトと暁の二人である。
最近海軍と大本営とまたしてもコラボしている某百貨店なのだけどさすがに東京に行くまでの道のりは鎮守府を空けるわけにもいかないので諦めてもらった。
代わりと言ってはなんだけど宿毛湾の近くにあるそれなりに有名なブランド店へと三人で足を運ぶことにしたのだ。
こういう時に関東圏内ではないという実感を沸いてしまうのは考え物だ。
特に私は欲しいものはこれと言ってないので不便と感じたことは無かったのでまさか二人が頼み込んでくるとは思っていなかった。
「司令官! 早くいきましょう!」
「わかったわかった。だから手をあまり引っ張らないでくれ。急ぐと転ぶぞ」
「ふふ……Admiralもお姉さんみたいですね」
「それを言ったら今の私の姿は榛名だから反論できないんだよなぁ……」
そう、暁と榛名は同じ黒髪だから歳の離れた姉妹だと思われても不思議ではない。
そしてウォースパイトという外国人を案内している感じに周りから見られてもまた不思議ではない。
実際、今回の買い物ではいつもは町に出るのは提督服を着ているのだけど今回だけは榛名の私服を借りているために一般人とそう大差はないからね。
《提督……? 私の姿がお嫌でしょうか?》
「そんなわけないだろう! だからそんな涙目にならないでくれ……」
榛名がそう言って涙目で訴えてくるのはさすがに心が痛くなるのでやめてほしいな。
そんな私と榛名のやり取りを見ていた暁とウォースパイトはというと、
「ハルナもAdmiralもとても楽しそうですね」
「そうね。息がとても合っているわ」
二人には仲が良いように見えるらしい。
まぁそれなら嬉しいけど。
「まぁ、榛名。それに二人とも。今回はお忍びでの買い物だからあまり騒ぎすぎるなよ? 軍人である私達がこうして鎮守府の外に出ているだけで変な目で見られたらまずいから」
「わかっているわ。そこら辺は注意しておきますね」
「暁もちゃんと気を張っているんだから! 安心していきましょう、司令官!」
「それなら良いんだけど……まぁ、いいか。それじゃちゃっちゃと済ませてしまおうか。それで帰りはどこかいい飲食店でも寄って食事をした後は真っ直ぐに鎮守府へと帰ろうか」
「はい」
「わ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ