暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1777話
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まで来るって事は、もしかしてゆかりッチの迎えか? かなりモテるのに、恋人を作らない事で有名だったってのに、一度彼氏が出来ると、かなり積極的なんだな」

 どうやら伊織も俺とゆかりが付き合っているという情報は得ているらしい。
 ……まぁ、迎えに来ているところで遭遇したんだし、その辺は特に不思議でも何でもないか。

「どうだろうな。まぁ、俺とゆかりが色々と特殊な関係なのは間違いないな」
「ひゅーっ! 堂々と惚気ちゃって。あー、俺ッチも恋人欲しいな」
「なら、作ればいいだろ」
「……あのなぁ、恋人を作ろうと思っても、そう簡単に作れる筈がないだろ」
「そうか?」

 俺の場合は恋人を作ろうと思って作った訳じゃなくて、自然とそういう関係になっていたというのが正しい。
 勿論、俺の場合と伊織の場合では色々と違うというのは分かるのだが、それでも……

「恋人を作りたいなら、色々と行動した方がいいと思うけどな」
「だから、行動するっつっても、どうしろってんだよ」
「無難に考えれば、ナンパとかしてみたらどうだ?」

 ただ、伊織の場合はどちらかと言えば三枚目……や、三枚目半と呼んだ方がいいような性格をしている。
 髭とかも、人によっては嫌だと思う奴がいるだろう。

「ナ、ナ、ナ、ナンパ!? 俺ッチがナンパ!?」
「恋人を作りたいのなら、それが一番手っ取り早いと思うけどな」
「あー、ったく、自分は恋人がいるからって。ふん、まぁいいさ。俺ッチだって、そのうち恋人くらい……」

 何だか怒ってしまった伊織は、俺に恨めしげな……それでいて羨ましげな視線を向けると、そのまま去って行くのだった。
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