Lv61 魔王アシュレイア( i )
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らの我等の悲願。だがその為には、乗り越えねばならぬ、高い壁がある。ミュトラやリュビストといったエアルスの化身が施した結界は、流石に強大だ。そう簡単には解けぬ。故に、強大な魔力を持つ私自身が、直に動かねばならん事もあるのだよ。まぁとはいっても、分け身ではあるがな】
「分け身だと……」
【そう……分け身だ。本体の私は、魔の世界……サンミュトラウスのアヴェラス城にいる。フフフッ……丁度良い機会だ。お前達にも、魔の世界がどんなモノなのかを体験させてやろう。レヴァン! 門を閉じよ! 結界を発動させる!】
【ハッ、アシュレイア様!】
レヴァンはそこで漆黒の杖を手に取り、奇妙な呪文を唱えた。
すると次の瞬間、杖の先から、漆黒の球体が現れ、入口に向かって放たれたのである。
ソレは入口に到達したところで弾け、霧状になる。
その直後、入口は瞬く間に、黒い霧のようなモノで覆われていったのである。
そんな中、今度は檻の中で黒い煙が発生した。
そして、アシュレイアの不気味な声が、この空間内に響き渡ったのであった。
【フッ……これでもうお前達に逃げ道はない。これよりは存分に、魔の世界の力を堪能するがよい。そして、愚かな貴様達に見せてやろうではないか……魔王たる我が力をな】
檻の中で渦巻く黒い煙は、程なくして晴れてゆく。
そして煙の中から、ローブのような赤いマントに身を包む、高貴な佇まいをした魔人が姿を現したのであった――
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