Lv60 暗黒の瘴気
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か、アーシャさん……って、ここは一体!?」
「なぜ私が、こんな檻の中に……」
「どこだここはッ!?」
その様子を見て、玉座に座る者は微笑んだ。
【おやおや、全員、お目覚めの様ですね、クククッ】
ミロンは声に向かって叫んだ。
【だ、誰だ! そこにいるのは!】
フィオナは格子の前に行き、目を凝らした。
そして、玉座に腰掛ける者を確認するや否や、驚きの声を上げたのである。
【な! お、お前は……レヴァン! なぜ、お前がここにいる!】
【愚問ですね……私がここにいる理由は1つです。貴方がたを攫ったのが、この私だからですよ。そして私が……此度の黒幕という事です。御理解頂けましたかな、フィオナ王女……クククッ】
フィオナは怒りに任せて声を荒げた。
【私達を攫ったですって! 一体何の為に! この裏切り者!】
【貴方がたは餌なのですよ……クククッ……まぁ最も、彼等がここに辿り着けるかどうかすら、わかりませんがね……今頃、美しい石像と化してるかもしれませんので。クククッ】
と、その時であった。
この空間のある方角から、大きな声が響き渡ったのである。
【残念だったな……レヴァン。我々は石像にはなってはいないぞ】
【神妙にしろ、レヴァン! お前の悪事もそこまでだ!】
程なくして、声の主達が、この場に姿を現した。
アヴェルを筆頭に、1人、また1人と、この空間内に武装した者達が入って来る。
そして、ある人物が姿を現したところで、アーシャは嬉しさのあまり、涙を浮かべ、その名を口にしたのであった。
「コ、コータローさん……」――
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