Lv59 決戦の地へ
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ェーラさん、どうしました? 何かありましたか?」
「話は他でもない……イメリア様を攫った魔物についてだ」
「さっき、アヴェル王子に訊いたら、細かい事はヴァロム様やコータローさんに訊いたほうが良いと言われたの」
「そうですか。で、魔物の何を知りたいのですかね?」
レイスさんは少し言いにくそうに訊いてきた。
「この国の宮廷魔導師が魔物の親玉だと、アヴェル王子から聞いた……それは本当なのか?」
「ある意味では……そうかもしれませんね」
するとヴァロムさんが反応した。
「何じゃとッ!? どういう意味じゃ、コータロー」
続いてラミリアンの2人も。
「コータローさん、どういう意味だ、一体!?」
「ある意味って、どういう事……」
「今はお話しできません……非常に際どい話ですのでね。この件については、後ほど、アヴェル王子達を交えてお話ししましょう」
「アヴェル王子達を交えて?」
ヴァロムさんは今の言葉を聞き、ニヤッと笑みを浮かべた。
「お主のその表情……何か掴んだようじゃな」
俺は頷いた。
「今までは疑心暗鬼でしたが……大神殿での戦いのお陰で、ようやく、つっかえていた謎が解けました」
「ほう、謎が解けた、か……。では、後ほど聞かせてもらおうかの」
「ええ、後ほどお話しします。それはともかく……良いところに、レイスさんとシェーラさんが来られたので、コレを渡しておきましょう」
俺はそこで炎の剣と氷の刃、そして精霊の鎧と炎の盾、水鏡の盾を2人の前に置いた。
2人は首を傾げる。
「これは?」
「コータローさん、どういう事? 武具ならもう装備してるわよ」
レイスさんとシェーラさんは今、魔法の鎧に破邪の剣、それと魔法の盾を装備していた。
一般的な魔導騎士の装備と同じなので、中々の武具ではあるが、これから戦う事になる敵には、やや心許ない武具であった。
この際なので、これを装備してもらうとしよう。
「これらは古代魔法王国カーペディオンの遺物で、今、レイスさんやシェーラさんが装備しているモノよりも、数段上の強力な高位武具です。なので、これらを装備することを、俺は2人に強くお勧めします」
2人は大きく目を見開いた。
「カーペディオンの武具だって!? なぜそんなモノをコータローさんが持っているのだ」
「そ、そうよ、なぜコータローさんが……」
ここで、ヴァロムさんが話に入ってくれた。
「コータローはのぅ、精霊王リュビストの試練を乗り越えたのじゃよ。そして、来たるべき時の為に、これらの武具を精霊王から託されたのじゃ」
今の話を聞くなり、2人は俺をガン見した。
「せ、精霊王リュビストの試練だって……な、なにを言ってるのだ」
レイスさんは話に付いていけないのか、少し狼狽えていた。
無理もない。突然、こん
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