Lv59 決戦の地へ
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…敵も色々とやっておるようじゃな。今、1体は倒したと言ったが、どうやって見破ったのじゃ?」
「コータローが様々な状況を分析して、それを見破った。この男は、そういうのを見抜くのに長けておるんでな」
今のやり取りを聞き、俺の脳裏に1つの疑問が過ぎる。
つーわけで、ラーのオッサンに訊いてみる事にした。
「今の話を聞いて思い出したよ、ラーさん。さっきはレヴァンという奴が教皇だったわけだけど、アイツからは魔物の気配がしたか?」
「いや、何も感じない。よって、あの者は魔物ではない……と言いたいところだが、ヴィゴールという魔物の件もあるから、断言はできぬな。それに奴は、あの白い魔物から、アシュレイア様と呼ばれていた。例の秘法を施された残りの1体なのかもしれぬ」
ラーのオッサンが魔物の気配を感じないという事は、つまり、人という事なのだろう。
「コータローよ、秘法が施されたというもう1体は、アシュレイアという名の魔物なのか?」
「はい、恐らくは……。以前、魔物に変身して、ゼーレ洞窟に侵入した時、そこにいたエンドゥラスの女が言っていました。このイシュマリアで、グアルカーマの法が完全に成功したのはアシュレイア様とヴィゴール様だけだと……」
「なるほどの……。ところで、グアルカーマの法とは一体何なのじゃ?」
「そのエンドゥラスの女が言うには、地上に住まう者の魂と、魔物の魂を融合させる秘術だそうです。恐らく、存在そのものを書き換えるような秘法なので、ラーの鏡でも見破れないんだと思います」
多分、グアル・カーマの法というのは、PC操作でいう所の上書き保存てやつなんだろう。
とどのつまり、真実の書き換えってやつだ。
「存在そのものを書き換えるような秘法か……なるほどのぅ……」
と、その時である。
【お話し中のところ申し訳ない。レイスだが、少しお話したい事がある】
扉の向こうから、レイスさんの声が聞こえてきたのである。
俺はそこでヴァロムさんと顔を見合わせた。
すると、ラーのオッサンは、小さな声で俺に言ったのである。
「コータロー……かまわん、入ってもらえ。それと、あの者達に、剣と鎧と盾を渡すがいい……カーペディオンの民の末裔ならば、これらの武具の力をうまく引き出せよう」
「どういう意味だ?」
「これらは今から5000年前、カーペディオンで作られた高位の武具だからな」
「マジかよ……」
(この武具が、遥か昔のカーペディオンで作られたモノだったとは……)
意外な事実を聞けた。
まぁそれはさておき、俺は扉に向かい返事をした。
「どうぞ、入ってください」
「では、失礼する」
扉が開き、レイスさんとシェーラさんが中に入ってきた。
シェーラさんが扉を閉めたところで、俺は2人に話しかけた。
「レイスさんにシ
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