Lv59 決戦の地へ
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って事、そして……これほどの結界を発動させる術者は、普通の魔物ではなく、魔王級の魔物の可能性があるって事だろ?」
「フン。一応、聞いてはいるようだな。だが、もうちょっと真剣な態度で聞くがよい。ここからは、失敗は許されないのだからな」
「はい、了解……」
ラーのオッサンはよく見ている。
というか、恐らく、雰囲気や気配でそういった事を察知してるのだろう。ある意味、面倒くさいオッサンである。
しかし、言ってることは正しい。ここが正念場なのは間違いないからだ。
「では続けてくれぬか、ラーさん」
「うむ。それで浄界の門を潜った後だが……以前言った通りの手順でやってもらいたい。ヴァロム殿がソレを行っている間、残った者達に、魔物を引き付けて貰うと良いだろう。特に、魔物達の首領はコータローに目を付けておるから、この役はコータローが適任であろうな。まぁいずれにせよ、準備が整うまで、魔物達を封じる事はできぬ。それまでは辛抱するか、何とか魔物達と交渉でもしながら、引き延ばすしかあるまい」
溜息が出る話である。
まぁとはいえ、ここに来るまで、敵の親玉にロックオンされるような事を一杯してきたから、この役は仕方ないだろう。
「それから、コータローよ……イデア神殿で、お主が得た武具や道具を出すがよい。この先、装備を整える機会はないだろうからな」
「全部か?」
「地図を除いて全部だ。これから戦う魔物は、恐らく、魔の世界を統べる魔王の1体だろう。恐ろしく強大な力を持つ魔物だ。この地にある武具では、太刀打ちできぬ可能性があるのでな」
「魔王の1体か……嫌な響きだな」
(まさか、リアルで魔王と戦う日が来るとは……とほほ……つか、魔王の1体ってことは、まだ他にもいるんだろう。このオッサン……色々とまだ隠し事してんな。これを乗り切ったら、問いただしてやる)
俺はフォカールを唱え、イデア神殿で得た品々を全部取り出し、とりあえず、床に並べた。
出したのは、以下の道具だ。
キメラの翼×10枚
世界樹の葉×1枚
世界樹の滴×1個
祈りの指輪×1個
よく分からん指輪×1個
氷の刃×1振り
炎の剣×1振り
名称不明の杖×1本
炎の盾×1個
水鏡の盾×1個
精霊の鎧×1着
水の羽衣×1着
よく分からん腕輪×1個
命の石×4個
古びた地図×1枚
よく分からない黄色い水晶球×1個
イデア神殿で手に入れた品々は、これの他に、賢者のローブが1着と風の帽子が1個、それと祈りの指輪があと2個あったが、それらは俺とアーシャさんが今所持しているので、フォカールで収納しておいたのは、これが全部である。
「コータローよ、これらの内、命の指輪とイエローオーブをヴァロム殿に渡してほしい」
「は? なに言ってんだ
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