Lv59 決戦の地へ
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した。
「このままいけば、魔物と戦闘することなく島に上陸できそうですね。何か釈然としませんが……」
「ええ……」
王子の言う通り、どこか釈然としない。が、しかし、別の見方もできる。
以前、ウォーレンさんは確か、こんな事を言っていた……このアウルガム湖は、魚介類だけでなく、魔物もまったくいない湖だと。
理由はわからないが、魔物が避けたくなる何かが、この湖にはあるのかもしれない。
だが、とはいうものの、俺達は以前の調査で、テンタクルスとホークマンに襲われたのである。これは無視できない事実であった。
(俺達が以前襲われたのは、無理して行動に移したという解釈もできなくはないが……そう決めつけるには早計だ。ラーのオッサンなら、何かわかるかもな。後で訊いてみよう)
ふとそんな事を考えていると、ヴァロムさんの声が聞こえてきた。
【魔の島はすぐそこじゃ! 総員、装備を整え、いつでも戦えるように備えよ!】
【ハッ!】
魔導騎士と宮廷魔導師達は武器を手に取り、臨戦態勢に入った。
(そういや、この部隊の指揮権は今、ヴァロムさんがもっているんだったな……忘れてたわ。まぁそんな事はともかく……いよいよだ。俺も戦闘態勢に入ろう)
程なくして、船は船着き場へと到着する。
そして、ヴァロムさんの大きな声が、この場に響き渡ったのであった。
【我々はこれより、島の中心に位置する魔の神殿へと向かう! 敵はそこじゃ! 島に上陸した後、説明した通り、隊列を整えよ! 道中、警戒を怠るでないぞ!】
【ハッ!】
【では、いざ行かん!】――
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