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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv57 魔物の逆襲
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 やってきたのは6本の手を持つ骸骨の剣士・地獄の騎士が2体と、ミニデーモンが1体、そして崩れた壁からドラゴンライダーが2体であった。
 数の力はこちらに分があるが、人質がいる為、そういうわけにはいかない状況だ。
【クケケケケッ、このジジイのお陰で大分戦力が減ったが、これで少しはマシになった。それからわかっていると思うが……少しでも動いたら、国王の命はないと思えよ!】
【クッ……なんと卑怯な!】
 アヴェル王子はワナワナと拳を握り締める。
 それは他の者達も同様の反応であった。
 シルバーデビルはそんな俺達の様子を嘲笑いながら、やってきた魔物達に指示をした。
【ケケケッ、さぁて、それじゃあ、まずは厄介なヴァロムとその息子ディオンから行こうか。いや……ここは盟約の血統であるコータローやアヴェル王子の方がいいかな……ケケケ】
 ニタニタ笑いながら、シルバーデビルは俺達を見回した。
 もう勝った気でいるのかもしれない。
(非常に不味い状況だな。とはいえ、今が事態打開のチャンスのような気がするんだよな。何も思い浮かばんけど……)
 と、ここで、ヴァロムさんが小声で話しかけてきた。
「さて……弱ったのぅ……概ね、予定通りの展開だが、ここで少し想定外の事が起きた。どうやって切り抜けるか……。コータロー、お主ならどう切り抜ける?」
「それがですね……まだなにも思いつきません」
「ラーさんはどうじゃ?」
「我も同じく」
「……」
 俺達は言葉をなくした。
(はぁ……今のところ打つ手無しか……。不味いな……チッ……あのシルバーデビルさえなんとかすれば、一気に事態は好転するんだが……何か良い方法はないか。奴に気づかれずに近寄る良い方法は……ン? そ、そうだ!)
 俺はラーのオッサンに囁いた。
「おい、ラーさん。聞きたい事がある。以前、偽りの姿を見せる事ができると言ってたけど、レムオルって魔法は使えるのか?」
「ああ、使えるとも。透明にする魔法の事であろう? ……というか、なんでその魔法の事を知ってる? ……それも書物に記してあるのか?」
「その話は後だ。使えるなら、とりあえず、俺の言う通りにしてくれ」
 ヴァロムさんが訊いてくる。
「コータローよ、何か閃いたのか?」
「はい。ラーさんの力を借りれば、この場は切り抜けれるかもしれません」
「そうか。ではラーさん、コータローに力を貸してやってくれ」
「うむ。で、我は何をすればよいのだ?」
「真実を曝け出す時に強烈な光を放ったと思うけど、アレをやりながら、モシャスで俺の姿に化けて、尚且つ、俺をレムオルで消すなんて芸当はできるか?」
「……まぁやってやれんことはないが、レムオルは、ある程度移動すると効果が切れるぞ」
「あの魔物の所までなら大丈夫か?」
「少し遠いな……だが、なん
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