Lv57 魔物の逆襲
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た。
【お前達は、そこにいるコータローの魔法を封じるんだ! 盟約の呪文の使い手だ! 早くしろ!】
(ゲッ! いきなりかよ)
ライオンヘッド数匹は俺に向かい、すぐさま呪文を唱えた。
【マホトーン】
程なくして、黄色い霧が俺に纏わりついてゆく。どうやら、相手のマホトーンは成功したようだ。
つまり、今この時を以って、俺は魔法を使えなくなったという事である。残念!
(ちょっ……マジかよ……。賢者の衣とか魔除けの鈴とか装備してないと、こんなにアッサリかかるんか……とほほ。俺もう、何もできることないやんけ。いきなり戦線離脱かい!)
と、そこで、ヴァロムさんの大きな声が聞こえてきた。
【ディオンよ! 陛下達をお守りしろ! こちらは儂等がなんとかしておく】
【畏まりました!】
どうやら、ヴァロムさんの息子さんもここに来ているようだ。
俺が投獄されたのも狂言みたいなもんだし、かなり根回しはしてあるのだろう。
ちなみにだが、ヴァロムさんはもう変装を解いており、いつものローブ姿へと戻っていた。
中々の早業である。すぐ戻れるように変装していたに違いない。
【頼んだぞ! そりゃ、メラゾーマ!】
ヴァロムさんはそう告げると、戦闘を開始した。
杖の先から馬鹿でかい火球が出現する。メラミの3倍近い大きさだ。
それがトロルに向かって放たれる。
そして、モロに命中し、トロルは炎に焼かれながら、10m以上も後方に吹っ飛んだのであった。恐ろしい威力である。
(相変わらず、メラゾーマはスゲー威力だな。あんなん食らったら、俺、死んでしまうわ。まぁそれはともかく、あちらさんは、もう形振り構ってられなくなったみたいだ。こうなった以上、何してくるかわからんから、気を引き締めないと……つっても、魔法封じられているから、何もできんな……。俺も今の内に避難すっか……)
などと考えていた、その時であった。
【コータローさん! これを受け取ってください!】
アーシャさんが2階観覧席から、筒状の物体を俺に向かって投げてきたのである。
それはこの間、俺がお願いしておいた魔光の剣であった。
俺は魔導の手を使って魔光の剣を引き寄せる。
手に収まったところで、アーシャさんの大きな声が聞こえてきた。
【コータローさん! お兄様に頼んで、グレミオさんの工房から取り寄せてもらいましたわ! グレミオさんによると、今までの半分程度の魔力で、同等の切れ味が出せるとの事ですわよ!】
【ありがとうございます、アーシャさん!】
俺は礼を言った後、早速、ライトニングセーバーを発動させた。
次の瞬間、ピシューというライトセーバーのような起動音が発生し、雷を纏う青白い光の刃が姿を現した。
(いいねぇ〜、このライトニングセーバーの起動音……って
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