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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv56 真実の姿 ( i )
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るのだろうか。
 何れにせよ、もうここまで来たら、後はもう天命を待つだけだ。

 それから30分程度経過したところで、鉄の扉が開いた。
 扉の向こうから、ヴァリアス将軍と魔導騎士、そして数名の神官達が現れ、部屋の中へと入ってきた。
 ヴァリアス将軍はそこで、俺達に告げた。
「向こうは準備ができたようだ。ここからは我々が案内しよう」
 どうやら、ヴァリアス将軍がエスコートしてくれるみたいである。
 やはり、著名な有力貴族という事もあり、その辺は気を使っているのだろう。
 座禅を組んで瞑想をしていたヴァロムさんは、そこでゆっくりと立ち上がった。
「では運命の地へと参ろうか……ヴァリアス将軍よ」
「参りましょう、ヴァロム様」
 ヴァリアス将軍は頷くと、待機している魔導騎士と神官に目配せをした。
 数人の魔導騎士と神官達が、俺とヴァロムさんの周りを取り囲む。
 そして、俺とヴァロムさんはこの者達と共に、部屋を後にしたのである。

 部屋を出た俺とヴァロムさんは、先頭を進むヴァリアス将軍に案内され、幅2mほどの狭い石壁の通路を進んでゆく。
 その通路は直線であった。十字路やカーブは全くない。
 また、通路の先は、イシュラナの紋章が描かれた銀の扉となっていた。
 つまり、そこが俺達の行き先である。
 程なくして、俺達はその扉の前へとやって来た。
 そこで、ヴァリアス将軍が俺達に振り向る。
「……この先が審判の間になります。ヴァロム様にコータロー殿、覚悟はできましたかな? もう後戻りはできませぬ故……」
 俺達は頷いた。
「覚悟はとうに出来ておる」
「私もです。参りましょう」
「……では、ご武運を」
 ヴァリアス将軍は扉をゆっくりと開いた。
 そして、俺とヴァロムさんは審判の間へと足を踏み入れたのである。


   [W]


 審判の間は、広々とした四角いホールのような空間であった。天上も高く、10mくらいはありそうだ。
 そこには宝石を葡萄の房のように散りばめた、美しいシャンデリアが吊り下げられており、煌びやかに辺りを照らしていた。
 壁や天井には美しい女神の絵が、色彩鮮やかに描かれている。それはまるで、ヨーロッパの寺院に描かれているようなフレスコ画のようであった。
 床は磨き抜かれた大理石のようなモノで出来ており、部屋の真ん中辺りには、大きなイシュラナの紋章が描かれていた。また、その奥は祭壇となっている。
 ホール内の2階部分にあたる場所は、左右ともに観覧席になっており、そこには沢山の貴族や神官がいた。クラウス閣下やヴォルケン法院長の姿もある。その隣には、俺を拘束した魔導騎士ラサムの姿もあった。
 また、俺達から見て、2階部分の正面はバルコニーのような出っ張った観覧席になっており、そこには
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