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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv53 クリーストの使者として
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う。
「ウォーレンさん、イスタドで獲れた魚介類は、どの市場に卸してるのかわかりますか?」
「それは、色んな所に卸してるだろう。近隣の町や村は勿論の事、王都にも来ているかもしれないし、当然、北部地方最大の都市であるサントレアラントにも行くだろうしな」
「ですよね……」
 以前、ウォーレンさんは、ヒャドで氷詰めにして運ぶって言ってたから、結構色んな所に流通してるのだろう。
「ちなみにですが、アウルガム湖の支流と、このローハル湖は繋がってるんですかね?」
「まぁ繋がっていると言えば繋がっているが……そのまた支流になるぞ。一応、ここがそうだ」
 ウォーレンさんはそこで、枝分かれする幾つかの川の1つを指さした。
「一応、繋がってはいるんですね……」
 色々と気になる事もあるが、後にしよう。
「ラルゴの谷の周辺に出没する魔物って、どのくらいの強さですか?」
「ん、この辺りか……そういや、この谷の辺りだけ、王都周辺と同程度の強い魔物が出るな。他はそうでもないんだが……」
 どうやらラルゴの谷の辺りだけ、スポット的に強い魔物が出るようだ。
 多分、瘴気がそこだけ濃いのかもしれない。
 俺は質問を続けた。
「そういえば、今、アウルガム湖は漁場として閉鎖してますが、船の出入りはどんな感じなんですか?」
「漁師達の船は出すことを禁じているが、イシュマリア王家の船とイシュラナ神殿側の船だけは出入りできる。つまり、アウルガム湖に出入りできるのは、それらに属している船だけだ」
「へぇ、イシュラナ神殿の船も出入りできるんですか。ちなみに、王家と神殿側の船は何隻くらいですかね? それと、どの程度の規模ですか?」
「う〜ん、そうだな……確か、王家も神殿側も、大きいのが1隻、小さいのが2隻……だったかな。あ、王家のは中型が1隻あったか。だが、大きいとはいっても、定員は30名ほどだ。海で使う大型船と比べると小さいモノだぞ」
「30名ですか……」
 定員の数から察するに、たぶん、大航海時代の帆船より、かなり小さめのモノだろう。
 まぁ問題はそこではないが……。
「ウォーレンさん、話は変わりますが、他の街で獲れた魚介類を市場に卸す時は、どこかを介するんですかね? それとも、持ってきた業者が直接、市場に卸すんですか?」
「ああ、この間言ってた話の事か。えぇと、そうだな……確か、普段なら業者が市場に直接卸すんだが、今は箝口令を敷いてる手前……他の街で獲れた魚介類は、オヴェリウスの漁師組合を介してる筈だ」
「そうですか……なるほど」
 やはり、今のオヴェリウスは、他の街の魚介類も漁師組合を介すようだ……。
 ぼんやりと何かが見えてきたが、これだけの情報では確実なモノはでてこない。
 だが……スタート地点は見えた気がした。
 そんな事を考えながら地図を
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