Lv52 仲間との別れ
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の魔物達に、王都の冒険者は太刀打ちできると思いますか?」
これは難しい質問である。
戦い方で変わるからだ。
「1対1ならまず無理でしょうね。単純な力や能力は魔物達の方が上です。ですが、どんな強い魔物でも、数の力と弱点を攻められる事は脅威だと思いますよ。要するに、戦い方次第だという事です。力が強くても、ラリホーのような眠りの魔法に弱い魔物もおりますしね。その辺の事を見極めるには、経験も必要ですが……」
まぁ俺の場合、ゲームでおぼえた経験が殆どだが……。
「そう考えると、コータローは相当経験があるのだろうな……。アウルガム湖やあの林での戦闘もそうだったが、コータローは魔物達の弱点をよく知っている。どんな魔物と遭遇しても、慌てずに淡々と弱点を突き、そして、戦いを有利に進めてゆく。王都の第1級宮廷魔導師や魔導騎士でも、あんな芸当ができる者は、そうはいない……」と、ウォーレンさん。
続いてミロン君も。
「コータローさんはすごく優秀な魔法使いだと思います。どこかで見ていたかもしれないアシュレイアという魔物も、あの戦闘で脅威に感じたんじゃないでしょうか……」
確かに、そこが懸念事項であった。
(ミロン君の言う通り……俺はアシュレイアにロックオンされたかもしれない。が……俺の推察が正しければ……アシュレイアはあの時、俺が使ったデインの魔法剣を見る事が出来なかった筈……ン?)
ふとそんな事を考えていると、アヴェル王子の声が聞こえてきた。
「前方に林が見えてきた。あれがそうなのかい?」
「はい、あの林がそうです」
「まだ皆いるかな……」
「いるといいわね。あんな事があった後だから、今日は賑やかな所にずっといたい気分だわ……」
「私も……今は1人でいたくない」
今日は色々と嫌な事を経験した日だから、皆、心細くなったのだろう。
「魔導騎士団と宮廷魔導師は、多分、まだいるとは思うが……冒険者達はどうだろうな」
「……いてくれると助かるな」
と、そこで、アヴェル王子は困った表情で1人呟いたのであった。
「帰ってこれたのは良いが、俺の今の姿を見ると、皆、驚くかな……」
「まぁ確実に驚かれるでしょうな」
「ふぅ……今は変装道具がないし、諦めるしかないか」――
そんなやり取りをしながら、俺達は暫く草原を進み、林の中へと入っていった。
そして、ヴィゴールと戦闘のあった場所まで行くと、魔導騎士団や宮廷魔導師に加えて、冒険者達もちゃんと待機していてくれたのである。
俺達の姿を見た魔導騎士や宮廷魔導師に冒険者達は、ホッとした表情を浮かべると、こちらに駆け寄ってきた。
だが、アヴェル王子の姿を見た魔導騎士や宮廷魔導師達は驚くと共に、慌てて跪き、頭を垂れたのである。それは、冒険者達にしても同様であった。
予想していた事で
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