Lv49 悪鬼の最期( i )
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感じの戦闘が暫し繰り返される。
と、そんな中、アヴェル王子は剣を正面に立てて構え、奴に目晦ましをしたのであった。
(今だッ!)
俺は、これを合図に行動を開始した。
魔道の手を使い、俺は一気に奴へと接近する。
そこでヴィゴールの声が聞こえてきた。
【クククッ、その手はもう食わんぞ。同じ手が何度も通用するとは思わん事だ】
ヴィゴールは左腕で目を覆い、視界を遮っていた。
そう、目晦ましは失敗したのである。が、しかし……俺の計画に支障はなかった。
なぜなら、成功しようがしまいが、この目晦ましによって僅かな隙が生れるからだ。
奴の視界を一時でも奪う事が、狙いなのである。
俺はこの僅かな隙を利用して、奴の背後に回り込んだ。
そして、奴を攻略する作戦を開始したのである。
俺が今からやろうとしている事……それは、魔光の剣を使って、まずは奴の背中に切り口を作ることであった。
しかし、ここで問題がでてくる。今の俺には魔力がそんなに残ってない為、最大出力の魔光の剣は使えないという事だ。
そこで俺は考えた。そして……思いついた手段は魔法剣であった。が、しかし……火炎斬りでは心許ない。
地上で魔導騎士達が使っていたが、あまりダメージを与えれてないのは明白だったからだ。
ではどうするか? 実はこれを解決できるヒントを俺はさっき目にしたのである。
そう……アヴェル王子が使ったデインの魔法剣だ。
だが、問題がないわけではない。
それは勿論、使った事がない魔法剣だからである。
しかし、何となくではあるが、出来そうな気がした。なぜなら、デインの魔力変化は、既に俺の中でイメージできているからだ。
ライデインほど複雑な魔力変化は起きないので、俺にも出来そうな気がしたのである。
(ぶっつけ本番になるが、やるしかない。それにここならば、奴の巨体が影になって、俺がデインの魔法剣を使うところは誰にも見えない。アシュレイアとかいう奴には見られてしまうかもしれないが……とにかく、やるなら今だ)
俺は魔光の剣を手に取り、デイン発動前の魔力を体内で生成する。
そして、魔光の剣へと送り込んだ。
と、その直後! なんと、ライトセーバーのような「ピシュー」という発動音と共に、雷を纏った青白い光刃が出現したのである。
光刃に纏わりつく雷は、バチバチというスパーク音を立てていた。
それだけじゃない。俺が少し剣を動かしただけで、ブォンというライトセーバーみたいな音まで聞こえてきたのだ。
(おお、なんか知らんけど、スゲェ〜! 本物のライトセーバーみたいだ。電撃付きだからライトニングセーバーって感じだけど……って、感心してる場合じゃないッ!)
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俺はすぐに意識を戻し、雷を纏う光刃を奴の背
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