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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv49 悪鬼の最期( i )
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に安心してもらえるように……って、あ!?」
 ようやく気付いたようだ。
「そうです。自分が敬愛する主の前では、普通、そう考えてしまうんですよ。どんな奴だって、まずはそう考えてしまうんです。ヴィゴールも恐らく、声の主に対して、無様な戦いは見せられないと考えたんじゃないでしょうか。でないと、あそこまで意味不明に余裕な態度はとらないですからね」
 ウォーレンさんが唸る。
「ムゥ……そうか……だから奴は余裕たっぷりに行動してたのか。いや、実を言うとだな、俺も不思議だったんだよ。あれだけ強い奴なら、もっとガンガン来てもよさそうな気がしてたからな」
「だと思いますよ。ま、これは俺の推察ではありますがね。でも当たらずとも遠からずじゃないでしょうか。アヴェル王子の魔法剣に対する駆け引きも、そこから来てる気がしますしね。まぁとにかく、俺達はアシュレイア様に感謝しないといけないですね。何者か知りませんが、その御方が見ていてくれたお蔭で勝てたようなもんですから。俺達は運が良かったんですよ」
 俺はそう告げた後、空洞の奥へと視線を向けた。
(どうだ、アシュレイアとやら。見えているなら、こう言われると悔しいだろう……)
 そして俺は静かにほくそ笑んだのである。
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