Lv48 死闘の行方
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んて魔法だ。ベギラゴンがこれ程強力だなんて……賢者の衣がある程度魔法ダメージを軽減してくれているとは思うが、それでも強烈だ……クッ)
同じくして、皆の悲鳴にも似た声が聞こえてくる。
「グッ」
「キャァ」
「ぐぉぉ」
「なんて魔法だ!」
「な、何よ、この魔法……」
「グッ……な、何という魔法だ……。これだけ防御に徹しても、ベギラマ以上に強力だとは……」
ゲームだとベギラゴンは、100ポイント前後のダメージを与える強力な魔法だから、この反応は当然だろう。
炎が消え去ったところで、ウォーレンさんはすぐに指示を出した。
「弱っている者から順に回復を急ぐんだッ! 早くしないと、奴の次の攻撃が来るぞッ」
【は、はい】
後衛の者達は指示に従い、回復魔法を唱え始めた。
俺も同じく、回復魔法を前衛に唱えた。が、しかし、今のベギラゴンは全員が結構なダメージを受けているので、手数が足りないのは明白であった。回復できない者が、どうしても生れてしまうのである。
(ベホイミクラスの回復を行えるのは、俺とウォーレンさん、そしてバルジさんのパーティの1人と祝福の杖を持つシーマさんの計4名。後はどうやら、ホイミしか使えないようだ。……手が足りない。はぁ……こんな時にベホマラーとか使えるといいんだが……)
【ほう……全員が防御に徹し、我がベギラゴンを耐えたか。良い判断だ。これで半分くらいは殺せたと思ったが、この期に及んで、中々にやりおるわ。クククッ……だが、それも僅かばかり命が伸びたにすぎん。次で終わりだ】
ヴィゴールはまたも左右の手を合わせる。
と、その時であった。
「そうはさせん! 俺が編み出した秘剣を受けるがいいッ!」
なんとアヴェル王子は、光の剣に雷を纏わせ、奴に突進したのである。
そして、魔法動作でガラ空きになっているヴィゴールの左脇腹を斬り裂いたのであった。
奴の脇腹から、黒い血が噴き出す。が、致命の一撃にはならなかった。
王子の踏み込みが浅かった為、剣を深く斬りつけられなかったからだ。
【グァァァ、き、貴様ァァ】
するとその直後、ヴィゴールは斬りつけたアヴェル王子を、左肘で吹っ飛ばしたのである。
「グアァァ」
アヴェル王子は壁に叩きつけられ、そのまま力無く地に伏せた。
今の攻撃で、かなりダメージを負ったのは間違いないだろう。
ウォーレンさんの慌てる声が洞窟内に響く。
「ア、アヴェル王子! 大丈夫でございますかッ! 今、回復を……ベホイミ!」
王子の身体にベホイミの癒しの光が降り注ぐ。
程なくして、アヴェル王子はヨロヨロと立ち上がった。
「す、すまない、ウォーレン……大丈夫だ。まだ戦える。クッ……」
とはいえ、かなり辛そうなのは明白であった。
(木をへし折るような奴の一撃だ。スカ
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