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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv48 死闘の行方
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放たれる。
【グッ……】
 ヴィゴールは顔を顰めた。
 これを見る限り、効果があるみたいだが、それ程のダメージは期待できそうもない。
 理由は言わずもがなだ。数値で例えるならば、精々、30〜40ポイント程度だからである。
(デインは効果があるみたいだが……まだまだ威力が足りない。……場合によっては、俺もライデインを使うしかないか……。とはいえ、俺も魔力がそれほどない上に、皆の回復もしなきゃいけない……使えて2発だ……これじゃ奴は倒せない。他に何か良い方法はないか……クソッ)
 アヴェル王子のデインを皮切りに、前衛の者達は攻撃を再開する。
 それと同時に後衛の回復魔法と、祝福の杖の癒しが彼等に降り注いだ。
【ベホイミ】
【ホイミ】
【ピオリム】
 急造のチームだが、後衛と前衛の連携はうまく機能しているようだ。
 流石に高位の冒険者だけあって、状況判断が的確である。
(俺も、皆の更なる守備力強化をしておくとしよう……そして、何か他の打開策を考えなければ……)――

 こんな感じで、暫しの間、奴との戦闘が続いた。
 傍目から見ると、俺達は奴と互角に戦っているようにも見えた。が、しかし……そんな戦闘を少し繰り返したところで、ヴィゴールは突如、攻撃の手を止めたのである。
 ヴィゴールは不敵に微笑んだ。
【クククッ、なるほど……我の視野が狭い事を利用して、左側からの攻撃に徹しているという事か。まぁいい。では我も戦い方を変えるとしよう】
 するとヴィゴールは、そう告げるや否や、左右の手を胸元で合わせたのである。
 左手首がないので何をするつもりなのか一瞬わからなかったが、合わせた所に魔力が集まっていくのを感じた為、俺はそこですぐに察した。
(こ、この動作は……ベギラゴン!)
 俺は叫んだ。
「皆、防御態勢に入って下さいッ! 奴の強力な爆炎魔法が来ますッ! 急いでッ!」
 アヴェル王子とウォーレンさんが俺に振り向く。
「何ッ」
「何だって!?」
「時間がありません、急いでッ」
 アヴェル王子は慌てて、皆に指示した。
「全員、奴の魔法に供えろッ!」
 王子の言葉に従い、全員が身の守りを固めた。
(これしか、今のところ、この呪文に対抗する手段はない……ゲームでもそうだったが、防御に集中すれば、魔法ダメージもかなり軽減できる筈だ。ジリ貧だが、今はこれでやり過ごし、後で回復するしかない……)
 その直後、奴の魔法は完成を迎えたのである。
 ヴィゴールは赤い光のアーチを造り、呪文を唱えた。

【ベギラゴン!】

 次の瞬間、物凄い爆炎が放たれた。
 バーナーで炙られたかのような熱気と強烈な爆風が、前方から俺達に襲い掛かる。
 俺達は手で眼前を覆い、下半身に力を入れ、その爆炎を只管耐え続けた。
(クッ……な
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