Lv48 死闘の行方
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無傷でしたからな」
「それは承知の上だ。それに、コータローさんはさっき、アレに耐性を持つ魔物は少ないとも言っていた。だから、これに賭けてみるつもりだ」
ウォーレンさんは俺に視線を向ける。
「コータロー、今の話は本当か?」
「奴に訊くかどうかは、やってみないと分かりません。ですが、そういう話を以前どこかで聞いた事があったので、アヴェル王子に話しておいたのです」
「まぁそういうわけだ、ウォーレン。だからこれに賭けてみようと思う」
「ならば、これ以上は何も言いますまい」
「決まりだな。では、行くぞ。何もせずに死ぬのは御免だからな」
俺達3人は互いに頷く。
そしてアヴェル王子は、大きな声で皆に告げたのであった。
【ここにいる者達全員に告げる! 重装備をしている者は前衛に、軽装備の者は後衛に回るんだッ!】
ラッセルさんやバルジさん達は今の指示を聞き、顔を見合わせた。
王宮の騎士とはいえ、見ず知らずの人に指示されたので、多分、戸惑っているのだろう。
仕方ない、俺からも言っておこう。
「皆さんッ、ハルミア殿の言うとおりにしてください。今は全員が1つにならないと、奴に立ち向かうのは不可能ですッ」
ラッセルさんとバルジさんは頷いてくれた。
「わかりました、コータローさん」
「わかった。この場は貴方達に従おう」
ラッセルさんは皆に指示を出した。
「リタとボルズは前に来るんだッ! シーマとマチルダは後方から援護を頼むッ!」
【わかったわ】
女性陣はハッキリと返事をしたが、ボルズは意気消沈していた。
「お、俺もか……」
「当たり前だろッ、早くしろッ!」
ボルズはオドオドしながら前に出てきた。
かなり不安な要素だが、この際、もうそんな事を言っている暇はない。
続いてバルジさんも指示を出す。
「コッズは前に来るんだ! アニーとクレアとノーラは後方に回れ!」
【了解】
【わかったわ】
と、ここで、ラティが俺に訊いてきた。
「なぁ……ワイは何するとエエやろ。ワイがいると、足手まといな気がするけど」
「ラティは念の為、この空洞の奥を偵察してきてくれるか。他に魔物がいる可能性があるからな」
「おう、わかったで。ほな、ちょっと見てくるわ」
「ああ、頼む」
そして俺達は臨戦態勢に入ったのである。
[U]
俺達は前衛と後衛に分かれる。
人数的な事を言うと、前衛6名に後衛8名といった感じだ。
バランスは取れてるが、奴の強大な力に対抗するにはショボイ戦力なのは言うまでもない。
(後衛の魔法使いは、俺を含めて6名か……。となると、盗賊系のシーマさんやマチルダさんはホイミくらいしか魔法を使えないから、出来る事は限られてくる。仕方ない……このアイテムを彼女達に渡してお
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