Lv48 死闘の行方
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のはやめておこう。何をするつもりなのか知らないが、死んだフリをすればいいんだな?」
「ええ」
「わかった。では、俺は暫くの間、死んだフリをするとしよう。クレアもそういう事にしておいてくれ」
「わかったわ、バルジ」
「じゃあ、よろしくお願いしますね。ではクレアさん、貴方も持ち場に戻ってください」
「で、でも……」
クレアさんはバルジさんに心配そうな眼差しを送る。
恐らくこの人は、バルジさんとゴニョゴニョの仲なのだろう。
(チッ……妬かせるじゃねェッか、チクショー)
まぁそれはさておき、言う事は言っておかねば……。
「クレアさん、奴はバルジさんの事を死んだと思ってますから、これ以上、危害は加えないと思います。ですから、ここに俺達がいる方が、かえって危険なんです。だから、今は持ち場に戻ってください」
「今はコータローさんの言うとおりにしておけ」
「わかったわ、バルジ。でも安静にしてなきゃダメよ」
「ああ、わかっている。お前も気をつけろよ」
「ええ……」
2人は見詰め合う。
(だぁぁ……こんな所でラブロマンスするなぁぁぁ!)
つーわけで、俺はそんな2人に向かい、この言葉を贈ったのである。
「乳繰り合うのは、後にしてください!」と――
[V]
戦列に戻った俺は、前衛に回復魔法をかけたところで、ウォーレンさんに耳打ちをした。
「ウォーレンさん……お話があります」
「何か気づいた事でもあったのか?」
「はい。ですが、それを確かめる為に少しお力を借りたいのです」
「……言ってみろ」
「今から俺は、奴にイオラを使います。それと同時に、ウォーレンさんも奴に向かってバギマを放ってほしいんです」
するとウォーレンさんは眉根を寄せた。
「なぜ今更、攻撃魔法なんだ? 奴に魔法は効果がないぞ」
「どうしても確認したい事があるんです」
「確認したい事……まぁいい。お前の事だ。何か考えがあるんだろう。それはともかく、お前に続いてバギマを放てばいいんだな?」
「ええ、お願いします」
俺はそこで、隣にいるミロン君にもお願いする事にした。
「それとミロン君……君は確か、ヒャダルコが使えると言ってたよね?」
「ええ、使えますが……」
「じゃあ、ミロン君も奴にヒャダルコを放ってくれるかい」
「え? でも、地上での戦闘を見る限り、あの魔物にヒャダルコは効かないと思いますが……」
「それでも構わない。お願いできるかな」
「はぁ……わかりました」
ミロン君は返事しつつも、首を傾げていた。
効かない魔法を使えと言ってるのだから、そりゃ首を傾げたくもなるだろう。
(2人には悪いが、今は説明している時間がない。とりあえず、まずは奴に魔法をぶつけてみよう。中級の範囲攻撃魔法を3発も放てば、何か
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