Lv47 魔王クラスの魔物
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師隊第1班に命ずる! 前衛の魔導騎士にスカラを唱えて守備力の強化をせよッ。第2班はピオリムにて我々の素早さ向上を行うのだ」
宮廷魔導師達は即座に作業に掛かった。
俺も自分自身にスカラを2度掛けしておいた。
続いてアヴェル王子が指示を出す。
「守備力と素早さを強化された前衛担当の魔導騎士は、木々に紛れ込み、あの魔物を取り囲むのだ。そして後方担当は、秘宝を打ち鳴らせッ!」
【ハッ】
魔法でステータス強化をされた魔導騎士から順に、林に散らばって、ヴィゴールを包囲し始める。
それと共に【ドン、ドン、ドン】というドラムを打ち鳴らす、低い音が聞こえてきたのである。
ちなみにだが、戦いのドラムのビジュアルは、青地に金の装飾が施された太鼓であった。
マーチングドラムのように肩掛けタイプの物であり、大きさは大人一抱えくらいといったところだ。
側面には古代リュビスト文字と思わしきモノや、幾何学な模様がビッシリと彫りこまれており、奏者が打ち鳴らすたびに、それらの文字や模様が光り輝くのである。まさしく、魔法の楽器といった感じだ。
で、効果の程だが、それは不思議な音であった。
ドラムから発せられる音や振動が体に伝わるに従い、身体の奥底から力が湧いてくるような感覚があるのだ。これは、凄い効能であった。……震えるぞハ○ト……燃え尽きるほど○ート……刻むぞ、血液のビートってなもんである。
とまぁそんな事はさておき、ここまでは打ち合わせ通りだ。
ヴィゴールは騎士団と宮廷魔導師にお願いするとして、他の魔物は冒険者達でなんとかしてもらうとしよう。
つーわけで、俺はラッセルさんにお願いをした。
「ラッセルさん、バルジさん達と共に他の魔物共の掃討をお願いできますか? 親玉の方は魔導騎士団と宮廷魔導師達で対応してもらいますんで」
「わかりました。よし、行くぞ、皆!」
マチルダさんとシーマさん、それからリタさんは意を決した表情で頷き、武器を手に取った。が、ボルズはドンヨリとした表情をしていたのだ。
明らかに、ビビっているといった表情であった。
そこでラッセルさんは大きな声を上げる。
「おい、ボルズッ! お前もだッ。覚悟を決めろ。行くぞ!」
「わ、わかったよ」
ボルズは少し不安そうな表情ではあったが、そこで剣を抜く。
そして、この場にいる全員が、魔物との戦闘に入ったのである。
準備が整ったところでアヴェル王子の大きな声が響き渡る。
「前衛の魔導騎士は魔法剣による攻撃を開始せよ!」
続いてウォーレンさんの声も聞こえてきた。
「第1班は引き続き、魔導騎士全員にスカラを掛け続けよ! 2班は負傷した騎士の回復と、隙を見て攻撃魔法を放て!」
2人の指示通り、魔導騎士と宮廷魔導師達は行動を開始した。
前衛魔導騎
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