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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv46 ヴィゴール( i )
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「そのままの意味ですよ。さて……ゴランさんでしたっけ。実を言うとですね、昨日からずっと、貴方に訊きたかった事があったんです」
「は? 訊きたい事? 臆病者が俺に何を訊きたいって言うんだ?」
「貴方……昨日もそうですが、今も、『冒険者の男達が死ぬところを見て、ビビって帰ってきた』と仰いました。俺はその言葉がですね、昨日からずっと引っ掛かってしょうがないんですよ」
 ゴランは馬鹿にしたように笑い声をあげた。
「ハハハ、何が引っ掛かるって言うんだ? 実際、ビビッて帰って来たんだろ。お前が今、自分で認めたじゃねェか」
 俺も笑いながら言ってやった。 
「あははは……可笑しいですね。でも、俺が気になってるのはソコじゃないですよ。なぜ、死んだ冒険者が男だと断言できるのかが、引っ掛かっているんです」
「……」
 俺の言葉を聞き、ゴランは真顔になった。
 わかりやすい反応である。
 俺は話を続けた。
「確かにこの間、俺達が目にしたのは、冒険者の男2人が儀式によって死ぬところでした。ですが、あの時も今も、ラッセルさんや他の皆は、冒険者の性別までは言及してないんですよ。あの後、ルイーダさんにも確認しましたが、疾走した冒険者パーティは男の比率が確かに多かったですが、女性の方もそれなりにいました。にもかかわらず、どうして死んだ冒険者が男と断言できたのかが、ずっと引っ掛かっていたんです。というわけでゴランさん、この疑問について、納得のいく説明をしてもらえないでしょうかね?」
 俺達の間に無言の時が過ぎてゆく。
 ここにいる者達は全員、ゴランへと視線が集まっていた。
 バルジさん達も俺の話を聞き、言葉少なであった。今の話で、少しは疑念を抱いたのだろう。
 程なくして、ゴランの笑い飛ばす声が聞こえてきた。
「ハハハ、突然、何を言い出すのかと思えば……。そんなもん、俺がそう思ったからに決まってんだろ。だからなんだってんだ!」
「残念ですが、それでは納得できませんね。俺はね、貴方が実際に見ていたから、そう言ったんだと思ってるんですよ」
「み、見ているわけないだろ。俺の事を魔物だとでも思っているんじゃないだろうな」
 俺は即答した。
「ええ、思ってます。貴方は魔物だと」
「な、なんだとッ! テメェ!」
 ゴランの表情に、少し焦りのようなモノが見え隠れしてきた。余裕がない感じだ。
 というわけで、頃合いと見た俺は、そこで次の一手を打つことにしたのである。
「ハルミア殿。申し訳ございませんが、あの壺を持ってきていただけるでしょうか?」
「コレですね。どうぞ」
 アヴェル王子は奇妙な模様が描かれた壺を持ってくると、地面の上に置いた。
 ちなみにこれは、魂の錬成薬が入っていた壺である。
 俺は壺の前に行き、ゴランに告げた。
「さて、ここにあるこ
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