Lv45 落ちこぼれ冒険者
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昼食を終えた俺達は、とりあえず、ルイーダの酒場から出る事にした。が、その前に、俺はルイーダさんに確認したい事があった為、まずは受付のカウンターへと向かったのである。
確認したかったのは、ゼーレ洞窟で失踪したパーティの数や人数に加え、ジョブ的な構成や性別といった、ある程度詳細な情報であった。
そして、それらの情報を聞き終えたところで、俺達はルイーダの酒場を後にしたのである。
ルイーダの酒場を出ると、太陽光に照らされた明るい街並みが視界に入ってきた。
太陽は真上から降り注いでおり、丁度、真昼の陽射しといったところだ。
今の時期のイシュマリアは乾季という事もあってか、カラッとした空気が辺りに漂っている。
だが、暑さはそれほどでもない。俺の体感だと、外の気温は25度から30度といったところだろう。少し暑いが、まだまだ過ごしやすい範疇の気温である。
まぁそれはさておき、今まで薄暗い酒場内だったので、外に出た途端に目がチカチカしてきた。
その為、俺は酒場を出たところで立ち止まり、少し目を慣らす事にしたのである。ついでに背伸びと欠伸も。
(ふわぁぁ……酒場の中もそれほど悪くはないけど、やっぱ外の方が気持ちいいわ。さてと……どこで話をするかな。なるべく人気のない所で話したいが、この辺の事はよくわからん。ラッセルさんに訊くのが早いか……)
と、その時であった。
【なんだとオメェ! もう一度言ってみろッ!】
【ああ、言ってやるよ。テメェは出来そこないのクズ野郎だって言ったんだよッ!】
酒場の近くで怒鳴り声のようなモノが聞こえてきたのである。
どうやら、酒場の付近で喧嘩をしている奴等がいるみたいだ。
酒場から10m程離れた所に、ちょっとした人だかりができているので、多分、喧嘩してんのはそこだろう。
会話の内容から察するに、多分、下らない争いに違いない。ご苦労な事である。
だが、どこかで聞いた事がある声であった。
(最近、この声を聞いた気がするんだよな……どこだったっけか。まぁいいや、見ればわかるか)
俺は人だかりへと近づき、渦中の人物に目を凝らした。
すると、10名程の冒険者達が言い争っているのが視界に入ってきた。
だがそこで、思いがけない人物が目に飛び込んできたのである。
なんと、俺に因縁をつけてきたボルズとかいうスキンヘッド野郎が、そこにいたのだ。
(お、おう……アイツ等か……相変わらず、アウトローな事やってるな)
と、そこで、ラッセルさんとラティの声が聞こえてきた。
「あれはボルズ達……また揉め事か」
「誰かと思うたら、この間、ワイ等に因縁つけてきたスカタンやんけ。また誰かに因縁つけてんのかいな。ホンマ、ようやるわ」
「よくやるわね
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