Lv45 落ちこぼれ冒険者
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こちらがジリ貧だが、俺の記憶が確かなら、コイツ等は確か、攻撃魔法はあまり効かないが、ラリホーやルカニといった攻撃補助魔法は結構効いた筈だ。……となると、今、チョイスするのはこの魔法だろう)
使う魔法を決めたところで、俺は両手に魔力を向かわせ、早速、呪文を唱えた。
【ラリホー】
俺が選択したのはラリホー2発である。2発使ったのは2グループへの対応だ。
白く淡い霧がベレスやハンババ達を包み込む。程なくして、魔物達はゆっくりと目を閉じた。が、しかし、ハンババは1体だけ眠りに落ちなかった。
とはいえ、他の3体は良い感じで、お寝んねしてくれたので、結果オーライである。
特に、ウザいベレスを初っ端から無力化できたのは大きい。
ベギラマを連発されると、一気に窮地に陥る可能性があるからだ。
俺はそこでラッセルさん達に指示を出した。
「ラッセルさんとリタさんは、眠りに落ちなかった青い魔物を集中攻撃してください。1体づつ地道に行きましょう」
「わかりました、行くぞ、リタッ」
「う、うん」
「マチルダさんは今の内に、ホイミでシーマさんの回復をお願いします」
「わ、わかったわ」
俺はついでにボルズにも指示した。
「そうだ。ついでだから、アンタにもお願いしますよ。ラッセルさん達と共に攻撃に当たってくれませんか?」
「なな、何で俺が……」
ボルズの声は弱々しかった。
人相に似合わず、結構ビビりなのかもしれない。
「でも、アイツ等を倒さないと、アンタもここから出られませんよ。出入り口は奴等のいるところだけなんだから」
「チッ……わ、わかったよ」
ボルズは渋々剣を抜いた。
「じゃあ、お願いします。それからラティ、確か、マヌーサを使えると言ってたな?」
「ああ、使えるで」
「じゃあ、青い体毛の魔物にマヌーサを頼むよ」
「了解や」――
その後、眠りに落ちなかったハンババは、前衛3人の攻撃で絶命する。
残った3体に対しても、俺達は同じ方法を取り続けた。
ラリホーやルカニを駆使して俺は前衛を援護し、前衛は1体を集中攻撃という戦闘方法を繰り返したのである。
そして、あれよあれよという間に魔物達は息絶え、5分程度で危なげなく戦闘を終える事ができたのであった。
ラッセルさんが最後の魔物に止めを刺したところで、俺はラティに指示を出した。
「ラティ、ちょっと外の様子を見てきてくれるか。近くに不審な奴等がいたら、すぐに知らせてくれ」
「おお、わかったで」
ラティが偵察に向かったところで、俺はシーマさんの治療をする事にした。
道具袋から満月草を取り出し、彼女の上半身を抱き起こすと、シーマさんの口に、俺はゆっくりと満月草を流し込んだ。
ちなみにだが、この満月草も薬草や毒消し草と同様、小瓶に入った液体の魔
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