Lv45 落ちこぼれ冒険者
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い角が2本生えていた。
また、豚のような鼻に肉食獣のような口を持つといった魔物であり、その様子はまさに野獣といった感じである。
どちらも中盤の終わりに出てくる強敵で、俺達の装備だと、まともに戦えば苦戦は必至といえる魔物達であった。
(しかし……このクラスのリアル魔物なると、厳つい奴等ばかりだな。はぁ……気が滅入る。まぁそんなことはさておき、どうやって戦うかだが……ゲームだと、ベレスはベギラマを頻繁に使ってきたから、そこは要注意だ。おまけに攻撃魔法にも耐性がある上に、マホカンタもしてきたような……正直、ウザい敵って印象しかない。それからハンババは確か、麻痺を伴う攻撃と口から火の玉を吐いてきた筈だ。とりあえず、火の玉攻撃は無視した方がいいな。全体攻撃ではあるが、所詮、ギラ以下のダメージ。コイツの場合、気をつけなければならないのは、麻痺攻撃の方だ。……さて、どうやって戦うか……って、アッ!?)
と、その時である。
【シャァァ】
なんとハンババが、近い位置にいたシーマさんとラッセルさんに飛び掛ったのである。
指先から生える鋭利な爪が2人に襲い掛かる。
2人はまだ戦闘態勢に入ってなかった為、慌てて防御した。
「グッ!」
ラッセルさんは鉄の盾で何とか爪を防ぐ。
シーマさんは避けようと、横に飛び退いた。が、しかし、避けきれず、右肩にハンババの爪が食い込んだのである。
そして次の瞬間、シーマさんの苦悶の声が、建物内に響き渡ったのであった。
【キャァァ!】
今の攻撃を終えたところで、ハンババ2体は元の位置に下がる。
するとその直後、シーマさんは全身を震わせながらパタリと倒れ、床に横たわったのである。
【シ、シーマ!?】
マチルダさんは大きな声を上げ、シーマさんに近寄ろうとした。
だが、俺はそれを制止した。
「マチルダさん、奴等の間合いに近づかないでッ! シーマさんは、あの魔物が持つ麻痺毒にやられて身動きが出来ないだけですから、死んだわけではありません。今は奴等を倒すのが先です」
「ま、麻痺毒。わ、わかったわ」
ハンババが一旦後ろに下がったところを見ると、今はまだシーマさんに止めを刺さないはずだ。
恐らく、麻痺攻撃で俺達の戦力を削りに来ているのだろう。
ある程度の人数を動けなくしたところで、じわじわ殺していくに違いない。
(チッ……ボクシングでいうHit and Awayってやつか。しかし、麻痺毒を持つ魔物からすると、かなり良い戦い方だ。俺達からすると厄介な戦い方だが……)
と、ここで、1体のベレスが口を開いた。
【ケケケ、ハンババが麻痺攻撃をしてくると、よくわかったな。だが果たして、お前等に俺達が倒せるかな、ケケケケ】
俺はベレスとハンババに視線を向ける。
(さて……まともに戦ったら、
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