Lv44 新たな疑惑
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ルイーダの酒場で食事を楽しみながら、俺はラッセルさん達と今後についての打ち合わせをした。で、とりあえず、決まったのは、明日の昼頃、もう一度落ち合うという事で話は纏まったのである。
なぜこうなったかというと、まず1つに、バルジさん達と連絡が取れそうにない事が分かったからだ。
確認は酒場の主であるルイーダさんにお願いした。
ラッセルさん曰く、金の階級以上の冒険者は、ルイーダの酒場で、ある程度は動向を把握してるそうである。で、それを確認した結果だが……ルイーダさんの話によると、バルジさん達は今、依頼を受けてないので、王都にいる可能性が高いそうだ。が、あの依頼の件で色々と動き回っているようで、なかなかつかまらないだろうとの事であった。だが、明日の昼頃に酒場へ来ればバルジさん達に会える可能性があるそうだ。なんでも、依頼に参加するパーティの数を、酒場へ報告する事になってるからだそうである。
というわけで、俺達はとりあえず、その言葉を信じ、明日もう一度ここへ来る事にしたのである。
話は変わるが、ここのルイーダさんは、バニーさんではない。普通の格好をした美しい女性であった。
バニーがユニフォームだと思っていたので、少々意外だったが、ここのルイーダさん曰く、そんな決まりはないそうだ。
だが、酒場の主の名前だけは、誰がなってもルイーダを名乗るのが大昔からの伝統のようである。
ちなみに、このルイーダという名だが、これは創業者の名前らしい。多分、称号みたいなモノなのだろう。
というわけで、俺はまた新たなトリビアを知ることが出来たのである。話を戻そう。
ラッセルさん達とルイーダの酒場で食事を楽しんだ後、俺とラティはウォーレンさんの屋敷へと帰ってきた。今までで一番遅い帰宅だ。
すでに日も沈み、暗闇が覆う頃合いである。
日本風に言うなら、宵の口ってところだろう。
(思ったより、遅くなってしまった。ま、いいか)
屋敷へと帰ってきた俺達は、玄関扉を開け、中へと入る。
すると意外な人物が、そこに待ち受けていたのである。
なんと、アーシャさんとサナちゃんが、俺達の帰りをわざわざ待っていてくれたのだ。
「やっと帰ってきましたわね。遅いですわよ。あまり心配させないでください」
「遅くまで、ご苦労さまでした」
「2人共、待っていてくれたんですか?」
「アーシャねぇちゃんとサナねぇちゃんが、ここにいるとは思わんかったで……ビックリしたわ。コータローが心配やったんやな」
それを聞き、アーシャさんは少し恥ずかしそうに頬を染めた。
「だ、だって……今日はあまりに遅いんですもの。心配しましたわよ」
「私もです。心配だったので、待っていました」
どうやら、2人に要らぬ心配をかけさせてしまったみたいだ
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