Lv42 グァル・カーマの法
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れいッ! ヴィゴール様がお着きになられた。 至急、壇の前に集まるのだ】
その直後、この大空洞にいた魔物達は壇の前へと移動を始めた。
つーわけで、俺達も他の魔物達と同様に、移動する事にした。
(ふぅ……今度は一体、何が始まるんだ。それよりも、今、ヴィゴール様と言ってたな……リュシアが言っていたグァル・カーマの法が成功した魔物の名前と同一だ。この流れから察するに、多分、本人だろう。一体、どんな魔物なんだか……ン?)
するとそこで、地獄の使いと入れ替わるように、太った悪魔みたいな魔物が壇上に現れたのである。
頭部には幾つもの角が生えており、その手には、サイクロプスやトロル以上に馬鹿でかい棍棒を所持していた。
身体は群青色の鱗に包まれており、まるで爬虫類と悪魔を合成させたかのような魔物だ。
はっきり言って、威圧感が半端ない。が、俺はこれとよく似た魔物をゲームで目にした事があった。
(この姿……ドラクエWに出てきた鬼棍棒やギガデーモン、そして2回目バルザックに似ている……多分、同系統の魔物だろう。つまり……近距離パワー型の強大な魔物の可能性大って事だ。この威圧感から察するに、相当強いぞコイツ……。俺の中の何かが、今は絶対に戦ってはいけないと言っている……)
登壇したその魔物は、低い声色で厳かに話し始めた。
【ご苦労である、皆の衆! そなた達のお蔭で、もう準備の方は粗方出来ているとジェバより聞いておる。よって、今日もこれより、グァル・カーマの儀式を執り行なう予定だ。そなた達も、休息も兼ねて儀式を見守るがよい。ではジェバよ、こちらへ参れ】
ジェバはヴィゴールの前へと行き、跪きながら恭しく首を垂れた。
【さて、ジェバよ、今日は幾つ器を試すつもりだ?】
【2つにございます。ですが、もう器はこれで最後でございます。今後も儀式を続けてゆかれるならば、まだまだ数が必要となりますが……】
【案ずるな。既に手は打ってある。近々、まとまった数がここへやってくる予定だ】
【しかし、器には条件もございます。このグァル・カーマの秘法を成功させるには、第一の条件として、欲深い穢れた魂を持つ、生命力に溢れた強い器でなければなりませぬ。それ以外での融合は、ラミナスでも成功した例がございませぬ故……】
【それも心配無用だ。欲深い穢れた器がこぞって、ここに現れるであろうからの。グフフフッ】
ヴィゴールは舌を出して不気味に微笑んだ。
【なんと、そうでございますか。さすれば、後は儀式の成功率を上げていくだけにございますな。我々エンドゥラスも力の限りを尽くしましょう】
【グフフ、頼むぞ。グァル・カーマの法の成功率を上げる事は、アシュレイア様たっての御要望なのだ。それもあるが故に、この洞窟を拠点として選んだのだからな。それからアシュレイア様はこ
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