Lv42 グァル・カーマの法
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度、手が欲しかったところだ】
【ケケケ、じゃあ、後はよろしくな】
【ああ】
そしてミニデーモンは、この場から颯爽と立ち去ったのである。
ミニデーモンがいなくなったところで、ジェバは俺に話しかけてきた。
【さて、この中で話が理解出来そうなのは、ドラキーとお前だけだな。1つ訊くが、地獄の鎧と泥人形は、お前達の指示に従うのか?】
俺はとりあえず頷いておいた。
「はい」
【ほう、そうか。なら、アイツ等の持ち場を手伝ってもらうとするか。グフフフ】
ジェバは不気味に笑いながら、10体程の骸骨がうろついている祭壇の方へと視線を向けた。
そして、そこにいる2名のエンドゥラスに向かい、呼びかけたのである。
【お〜い、ヴァイロンにリュシア。ちょっとこっちに来てくれ】
エンドゥラス2名はこっちに振り向く。
だが、俺はそのエンドゥラスの顔を見るなり、思わず目を見開いたのであった。
(イッ!? ア、アイツ等はッ)
なぜならば、ガルテナで遭遇したあのエンドゥラス兄妹であったからだ。
(まさか、こんな所で再会する事になるとはな……何たる偶然……)
2人はこちらへとやってくると、まずヴァイロンが口を開いた。
【ジェバ様、何でございましょうか? 我々も手一杯なので、これ以上仕事が増えるのは厳しいのですが】
【いや、そうじゃない。こいつ等をお前達に預けようと思って呼んだのだよ。まぁ早い話が、追加の要員だ】
【おお、追加要員ですか。それならば、歓迎です】
【そうか。ならば、お前達に預けよう】
そこでジェバは俺に視線を向けた。
【お前達はこれから、ヴァイロン達の指示に従って、作業に当たるのだ。しっかり働け。グフフ】
「わかりました」
と、ここで、ヴァイロンはリュシアに指示を出した。
【じゃあ、リュシア。この者達にも、グァル・カーマの儀式で使う魔導器を運んで貰おう。場所を教えてやってくれ】
【わかったわ、兄さん。貴方達、コッチよ】
とまぁそんなわけで、俺達は予想外の展開に、暫し付き合う事となるのであった。
[V]
リュシアの後に続いて大空洞を出た俺達は、通路のような洞窟内を無言で進んで行く。
俺はその際、不自然に思われない程度に、周囲の様子を窺った。
すると、俺達が進む空洞にも至る所に松明が灯っていた。鍾乳石の瑞々しい壁面に、松明の光が反射するので、中はかなり明るい。この調子だと、ここでレミーラは必要無さそうである。
また、勿論、この空洞には魔物達が普通に行き交っていた。擦れ違う魔物達も色々で、大空洞にいる様な魔物の他に、外にいる強力な魔物の姿もあった。
その光景はまさに魔物の巣窟といったところで、中々に気が滅入る光景であった。
(はぁ……虎穴に入らずんば虎児を得ず、と言
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