Lv42 グァル・カーマの法
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ているのが目に飛び込んできた。魔法陣の中心には、何に使うのか知らないが、大きな黒い台のようなモノが置かれている。その周囲には、不気味な模様が彫られた壺や、角の生えた魔物の石像、そして祭壇みたいなモノ等が置かれていた。
空洞の奥に目を移すと、そこには、お立ち台を思わせる石の壇があり、その壇上には玉座を思わせる大きな石の椅子が鎮座していた。恐らく、高位の魔物がそこに座ることになるのだろう。
また、空洞内には魔物達が沢山うろついており、今は魔法陣や祭壇の付近で何かの作業をしているところであった。
まぁそんなわけで、パッと見は、悪魔崇拝の宗教的儀式を行うかのような場所であった。
ちなみにだが、一応、ここにいる魔物を言うと、猪の獣人・オークや狼の獣人・リカントマムル、そして、パプアニューギニアのお面みたいな物を被った、未開の部族みたいな出で立ちのシャーマンといった魔物達である。
(こいつ等は儀式の下準備でもしてんのだろうか……。にしても、ここにいる魔物は、外にいるのと比べると、ワンランク下の魔物ばかりだな。まぁ俺達もその類なんだろうけど……)
ふとそんな事を考えていると、ミニデーモンの声が聞こえてきた。
【え〜と……ジェバの奴は確か、ここにいる筈だが、どこだったか……。お、いたいた。お〜い、ジェバ!】
ミニデーモンの視線の先を追うと、そこにはなんと、ラミリアンのような長耳の青い人型の魔物が佇んでいたのである。
勿論、見覚えのある魔物であった。
(あ、あれは確か……エンドゥラスとかいう種族だ。サナちゃん達は魔の種族とかいってたが……)
俺はそこで、空洞内をチラッと見回した。
すると、このジェバと呼ばれた者の他にも、数名のエンドゥラスの姿が確認できたのである。
(他にも何人か、エンドゥラスがいるな……。オーク達に指示を出してるところを見ると、現場監督といったところか……)
まぁそれはさておき、ジェバと呼ばれた者はそこで、コッチに振り向いた。
見たところ、どうやら男のようだ。歳は人間でいうなら50代くらいだろうか。
背丈は俺くらいで、少し痩せた体型であった。釣り上がった目をしており、狂気に満ちた笑みを浮かべている。
それから、肩よりも長いウェーブがかった金色の髪をうなじで束ね、黒いローブをその身に纏っていた。
というわけでパッと見た感じは、魔法使い系の出で立ちをした得体のしれない中年エンドゥラスというのが、俺の第一印象であった。
【なんだ? 用なら手短に頼む】
【ウケケ、手伝い要員を連れてきたぞ。ソーン階層の奴等だ】
ジェバと呼ばれたエンドゥラスは、俺達に視線を向け、暫し眺めると口を開いた。
【……地獄の鎧に泥人形、タホドラキーに妖術師か……ソーン階層でも、また微妙な奴らを連れてきたな。まぁいい、丁
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