Lv41 ゼーレ洞窟へ
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さんとシーマさんといった構成である。打ち合わせ通りの面子だ。
話は変わるが、妹のリタさんはあの時の戦闘で精神的に相当参っていたようだが、一昨日辺りから大分回復してきたらしく、ラッセルさんは一応妹に声をかけてみると言っていた。なので、今日ここに来ていると言う事は、承諾したということなのだろう。
だが、とはいうものの、俺は少し不安を覚えていたのである。なぜなら、精神的なダメージからの回復はというのは、そう簡単にはいかないからだ。大抵は時間がかかるものなので、そこが少し気掛かりであった。が、しかし……現代日本と比べると、魔物が蔓延るこの世界の人々は立ち直りが早い可能性もあるので、俺はとりあえず、了承したのである。
まぁそういうわけで、今日はこの面子に、俺とラティを加えた計6名での冒険となるのであった。
つーわけで話を戻そう。
俺が謝罪したところで、ラッセルさんは妹さんを紹介してくれた。
「ではコータローさん、改めて紹介しよう。妹のリタだ」
妹さんはボーイッシュなベリーショートの髪型をした赤い髪の女性であった。
少し気の強そうな感じではあるが、結構な美人さんである。まぁ美男美女の兄妹ってやつだ。
身長は170くらい。年齢はアーシャさんと同じくらいだろうか。
それから、鋼の鎧と鋼の剣、それと鉄の盾といった武具を装備していた。
雰囲気的には、少し旅慣れてきた女戦士といった感じの見た目である。
「さ、お前も挨拶するんだ」
ラッセルさんに促され、リタさんはボソリと口を開いた。
「この間は、どうも……今日はよろしく」
少し素っ気ない挨拶だったが、とりあえず、俺も自己紹介しておくとしよう。
「コータローです。今日はよろしくお願いしますね」
俺はそう言って右手を差し出し、握手を求めた。
だが、リタさんは面白くなさそうに、プイッとそっぽ向いたのである。
(あらら、俺、もしかして嫌われたかな……理由は何だろう? 遅刻してきた事を怒っているのだろうか……う〜ん)
と、そこで、ラッセルさんが慌ててリタさんに注意した。
「おい、リタッ。その態度はなんだ。失礼じゃないかッ! コータローさんは命の恩人なんだぞッ」
「だから今、お礼を言ったじゃないッ。もういいでしょッ」
リタさんはやや声を荒げ、憮然とした態度をとった。
「お、お前な……何を考えているッ!」
険悪な雰囲気になりそうだったので、俺は間に入る事にした。
「まぁまぁまぁ、俺も気にしてませんから、ラッセルさんもそう熱くならずに。それはそうと、もう挨拶はこの辺にして、そろそろ出発しませんか。明るい内に王都へ帰ってきたいですからね」
「すいません、コータローさん。後で妹にはきつく言っときます。では俺が御者をしますので、他の皆と共に、コータローさん達
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